街
こんなに小さな街なのに、知らないことだらけだ。
もともとが根っからの出不精である私はどこに行くのもおっくうで、家族とも出かけたがらなかった。
1人でなんて、なおさら。
なんなら、でる必要すらないのでは?くらいに思ってた。
そんな私が気まぐれに車を飛ばして片道50キロの隣の市の美術館へ。
どうしても見たいものがあったから。
結果、想像してたのより遥かによかった。
本作りにおいて、印刷という文明を持たない古の人達はすべて書き写していたというけれど。
なぜにあんなに字が美しいのだろう。私なら2ページ目辺りでイライラしてしまい、途中からは自分以外の誰も解読できない代物が出来るだろう。
それだけではない、挿し絵も丁寧に描かれている。
参りました。と何度肩を落としたことか。
帰路、偶然その地元で人気のお店を通りがかり、食事をとった。
メニュー豊富で味は言わずもがな。絶対また行く。
こんなことがあるなら、もっと多くの街に足を延ばすべきだった。
この歳まで何やってた?と言われても仕方がないが、これからだって行ける、はず。
頑張ろう自分。
end
6/11/2024, 11:18:32 AM