街
こんなに小さな街なのに、知らないことだらけだ。
もともとが根っからの出不精である私はどこに行くのもおっくうで、家族とも出かけたがらなかった。
1人でなんて、なおさら。
なんなら、でる必要すらないのでは?くらいに思ってた。
そんな私が気まぐれに車を飛ばして片道50キロの隣の市の美術館へ。
どうしても見たいものがあったから。
結果、想像してたのより遥かによかった。
本作りにおいて、印刷という文明を持たない古の人達はすべて書き写していたというけれど。
なぜにあんなに字が美しいのだろう。私なら2ページ目辺りでイライラしてしまい、途中からは自分以外の誰も解読できない代物が出来るだろう。
それだけではない、挿し絵も丁寧に描かれている。
参りました。と何度肩を落としたことか。
帰路、偶然その地元で人気のお店を通りがかり、食事をとった。
メニュー豊富で味は言わずもがな。絶対また行く。
こんなことがあるなら、もっと多くの街に足を延ばすべきだった。
この歳まで何やってた?と言われても仕方がないが、これからだって行ける、はず。
頑張ろう自分。
end
やりたいこと
インドア子の私が言うのは大変おこがましいのですが、アウトドアとゆーものに行ってみたいのです。
海を見渡せる少し高台にある民宿に泊まって、、何するんだろう。
泳ぐ?スキューバダイビング?ダイビングのダイって“死”Deathよ。怖いなぁ。
でも人はどーせ死ぬのだから、一度くらいやってみたい、かもしれない。
ひらひらワンピース着て、おしゃれなヴィラで過ごすのもいいな。星空の見えるテラスでのんびりとね。
どちらにしても、“やりたいこと”であって、実際は臆病癖が出て出来ないんだろうなぁ。
“人生を楽しむ”って、どうやったらいいんだろうか?
それさえもわからない私。
“迷子の野良おばさん”Death。
どなたか拾ってくださいな。
end
朝日の温もり
このお題で思うのは“冬の日”です。
悴む指先に息を“はあぁーっ”て吹きかけながら家を出る。すぐの角を曲がったら、日が当たる場所がある、思わず急ぎ足。
案の定、背中がじんわり温かくなり、このまま日向ぼっこしていたいのを堪えて、目的地に向かう。
こんな日ね。
あんなに待ち遠しく愛おしいあの温もりが、季節が変わったとたん敵に変わる。
避けて避けて避けまくる。悪いことをしたわけじゃないのに、お天道様から顔を背けて歩くのだ。
全部紫外線のせい。新陳代謝機能の衰えのせい。
いっそ同盟を組んで味方に引き入れたいのだがその後、頬骨辺りにじんわり浮き出てくる輩が恐ろしい。
五月から九月の間は、そっぽ向かせてもらわねば。
ごめんなさいね。
end
岐路
やっと、やっとレベル6.7で五分間走れるようになったんです。ジムの話です。
“そんなので自慢するな”と思った方、実際走ってみてほしい。
自分の太ももを上げ下げするだけがこんなにしんどいのかと、体ってこんなに重たいのかと愕然とします(鍛えてたつもりだったんですけど)。
まじでしんどいのですが、少しづつ距離を伸ばしたいと思い日々頑張っているのです。
他人から見たら、ちっぽけでくだらないことでしょうね。
それでも私にしてみると、走れることは大きな成果なのです。自分にスタンディングオベーションしてあげたいくらい。
誰にもわからない、わかってもらえないかもしれない、でもいいんです。
もしかしたら脇道にそれてるかもしれないけど、続けてよかったと思える日がきっとあると信じてます。
“ただの野良”から“走れる野良”へ。加齢、じゃない、華麗なる変貌を遂げますから。
男子バレー見てアツくなり、引っ張られた投稿文になりました。
バレバレですか?
end
世界の終わりに君と
普段から、1人でいるからきっと最後も1人でいるんだろうって思ってる。漠然とだけど。
私以外の人たちは、集まったりするのかな。
“終わり”は前もって、政府が教えてくれたりするのだろうか、それとも突然?
前もってわかったとして、なんだかんだ足掻いたって、どーせ中途半端でしょう。
私の性格ならきっと“もーいーや”ってあきらめてしまう。
イヤホンして大音量で音楽聴いて何もかもシャットアウトしてそのまま、、なんてのもいいかな。
ペットがいたらその子を抱きしめられるのにな。心強いのにな。
飼おうかな。
end