「すっっげぇ!かっこいい!」
なる、俺は絶対に
あの人をも超える、最高のヒーローに
憧れが
夢見る心が
今の俺をかたち作る
超えるよ、夢を
夢見る心 20240416
大切なもの 20240402
俺は俺が一番大事だ。誰だってそうに決まってる。自分の人生だ、テメーを優先しないで誰を優先すんだ。
ずっとずっとそうやって生きてきた。それこそ物心ついた時にはもう備わっていた感覚だ。
今だってその気持ちには変わりはない、だけど何か…
俺の中に俺だけじゃない部分、何かが混ざり合ったような感覚の場所がある。昔はなかったはずだ、いつから?そんなこと、本当はわかってんだ。
アイツの存在は俺を強くする。
自分は自分が思う以上に大事で、大事にされるべきで、そしてアイツを大事にしてやることができる。
俺の大切なもの。
丸ごと全部、大事に扱ってやるんだ。
何気ないふり 20240330
お前が俺を見つけて嬉しそうな顔をするたび
お前が俺だけを遊びに誘ってくるたび
お前が俺だけに甘えてくるたび
お前が俺だけに特別でかい笑顔を向けるたび
お前が俺だけを特別扱いするたび
俺は何でもないふりして、自分の心をしまい直すんだ
安らかな瞳 20240315
お前の意外なとこ。
寝顔が子どもみてぇにあどけないとこ。
起きてる時は眉間にすげぇシワよせてるし、何かあったらまわりにもすぐかみつくのにな。
お前の意外なとこ。
目が覚めてすぐ、俺のことすげぇあったかい瞳で見つめてくるとこ。
その後すぐいつもの調子に戻っちまうから、これはほんの一瞬俺だけのお楽しみ。
お前のそんな顔見たことあるの、世界で俺だけなんだって思うと、たまらない気持ちになるんだ。
ずっと隣で 20240314
ドアを開けて、右に曲がって5歩。隣の部屋。
それが俺とおめーの今の距離。
2年半なんてすぎちまえばあっという間で、明日俺たちは卒業する。
退寮のための片付けも佳境で、どんどん蓋をした段ボールがつみあがる。
おめーはもう片付け終わってるだろうな、最初の印象からは想像もできないくらいきちんとしたヤツだってもう知ってる。
なぁ、おめー今どんなこと考えてる?
ちっとは寂しいって思ってくれてんのかな。
おめーは卒業したら、すぐ活躍して沢山の人に囲まれるんだろうな。
その時隣にはどんな人がいるんだろう。
この日のことを考えて来なかったわけじゃない。
でも相手がいることだ、俺の気持ちだけでどうにかなんてできやしねぇ。そんな風に思って、ずっと逃げてたんだ、俺は。
どうして今まで何も伝えなかったんだろう。
後悔しない生き方すんじゃなかったのか?
おめーが隣にいない人生なんて、絶対嫌だ!
明日、式が終わったら伝えよう。
ずっとおめーの隣にいたいって。
鼻をすすりながら、目の前の荷物をまずはやっつけなくちゃなと、腕まくりした俺の部屋をノックする音がコンコンと鳴り響いた。