帽子かぶって(番外編)26の続き
桜(番外編)27
●皆でお花見
「この桜は、千年桜と言って長い年月を
生きて来た桜なんだ!」そう言って
魔法使いハロルドが右手を横に向けその
木を示す。
「色々な時間の歴史を刻んで色々な出来事を見てきた木なんだ!」と魔法使いハロルドがしみじみとその千年桜と呼ばれる木に
目を向ける。
さっきから難しい事を言っているが
その千年桜と呼ばれる桜の木の下で
弁当を広げてこれから馬鹿騒ぎをしようと
している輩が言う台詞では、無いと
灰色猫ハイネは、思う....
灰色猫ハイネは、ため息を吐き
「じゃあもういいか」と灰色猫ハイネは
魔法使いハロルドを窺うように紙コップを
持ち上げる その仕草を合図に皆 頷き
「乾杯~」と紙コップを掲げた。
お弁当を広げるとはらりと桜の花びらが
落ちて来ました。
するとその桜の花びらが淡く薄桃色に
光ました。
そうして桃色の人影が浮かび上がり
人の形を成して来ました。
そうしてその人型は、桜色の長い髪を
靡かせ薄桃色の綺麗な肌を見せ
桜型のワンピースみたいな服を着て
口を開きました。
「あら私の所で宴を始める人間を久しぶりに見たわ!」突然の知らない声に
灰色猫ハイネは、咄嗟にシズクちゃんを
抱き上げ 帽子屋のナイトは白兎ミーナを
自分の後ろに隠します。
この事態に驚いていないのは魔法使いハロルドと助手のマリアだけでした
「これはこれは千年桜さん騒がしくしてしまいましたか?」魔法使いハロルドが
恭しく千年桜に向かって頭を下げる。
「良いのよ別に私も宴は、大好きだもの
久しぶりだからつい顔を出してしまったわ」千年桜は、気にして無いと笑顔を向ける。
そうしてクスクスと笑うと驚いている面々に視線を向ける。
そうして「あら?」と笑顔を向け腕を伸ばして灰色猫ハイネの腕の中に居たシズクちゃんを抱き上げた。
「可愛い~お名前は、何て言うの?」
シズクちゃんは、優しく名前を聞かれ
嬉しくなって正直に「シズクです!」と
応えた。
その光景に警戒して鋭い視線を千年桜に
向けていた灰色猫ハイネの耳元で
落ち着かせる様に魔法使いハロルドが
「千年桜さんは、子供好きなんだ!」と
囁いた。
元々人見知りをしないシズクちゃん優しい人だと分かれば懐くのは、早かった。
「桜お姉ちゃんは、ずっと此処に居るの?」シズクちゃんが千年桜に問いかけると「いやあ~んお姉ちゃんなんて
なんて良い子なのかしら?」
千年桜は、嬉しくてシズクちゃんの頭を
優しく撫でた。
「そうね....私は、此処から動けないから...
昔は、シズクちゃん位の子が私の周りで
いっぱい遊んでいたんだけど....
最近は、あまり見なくなったわね....」と
千年桜は、少しだけ寂しそうに笑う
その表情を目を丸くして見つめる
シズクちゃんは、千年桜の頭に手を置いて
優しく撫で返した。
シズクちゃんの暖かい手の温もりに
千年桜は、ふわりと口元を緩ませ少し
涙ぐんだ。
「ありがとうシズクちゃんは、良い子ね....
ねぇ....シズクちゃん良かったら家の子に
ならない?」と 千年桜の冗談めかした
言い方にシズクちゃんは、丸い目をキョトンとさせ しばし黙る
そうして千年桜にしか聞こえ無い声で
囁いた。
「あのね....私....ハイネとずっと居るの....
私が大人になってもずっと居るの....
だから....ごめんなさい....」
シズクちゃんは、すまなそうに千年桜に
もう一度囁いた。
「そう.....」シズクちゃんのそんな声を
聞いて 今度は、千年桜がシズクちゃんに
囁く「シズクちゃんは、その人の事
好き?」シズクちゃんは、その質問に対し
まるで待ってましたと言わんばかりに
瞳をキラキラ輝かせ 元気良く
「うん!大好き!」と答える。
その言葉にどう言う感情が入っているのか
周りは、分からない いや もしかしたら
幼いシズクちゃん本人にさえまだ
分かっていないのかも知れない......
そんな事を感じた千年桜は、しかし全てを
呑み込んで「そう.....」と笑った。
最後にシズクちゃん達は、また遊びに来る
事を千年桜に約束して元気良くバイバイしてお家に帰ったのだった。
その姿を手を振って見送り千年桜は、
呟いた。
「待つ楽しみが出来るなんて何年ぶりかしら?」千年桜は、ウフフと笑い声を上げ
静かに消えてまた桜の木に戻ったのだった。....(終わり)
空に向かって
空に向かって空砲が轟いた
それを合図に一斉に騎馬が飛び出す
観客席で瞳をキラキラさせながら僕は、
それに見入っていた。
ハードルを軽やかにジャンプして
コーンを避けながらジグザグに走り
カーブしたそそり立つ台を頂上まで登り
またジャンプして
ゴールテープを切る様は、
神々しく見えた
気高くしなやかな馬の上に乗って兄が
大きく手を振っていた。
僕は、それを見て格好いいなあと思うのだった。....
春風とともに
校門を潜ると桜の花が新入生を迎える様に咲いている。
ハートの花びらが門出を祝う様に花開く
春風が桜の花霞が空に舞う
新しい出会いの予感を残して
桜の花びらが風に舞った。
七色
私は、アニメが大好きだ!
ベテランの声優さんによく使われる
七色の声と言う物 幅広く少年 青年
壮年 少女 淑女 熟女 はたまた動物の
鳴き声や架空の生き物の鳴き声まで七色の声を使い分け私達に素晴らしい物語を
届けてくれる。
もちろん声優さんだけでは、なく
絵を付けて動かす人
効果音を付ける人いろんな人が携わって
毎週 素敵な物語を届けてくれる
そのたびに作品を作れる人は凄いなぁ
偉大だなあといつも思うのだ。!!
記憶
『記憶』と言うテーマで一回文章を書いた
記憶があるので今日は、何も書きません
(最近何も思い付かないので手抜きを
しましたごめんなさい....)