もう二度と
もう二度と間違えない 間違いたくない
そう 固く決意して君の顔を見る。
後ろに居る君は、まるで僕に委ねる様に
眩しく弛緩した笑顔を僕に送っていた。....
雲り
薄絹の様な灰色の雲が空を覆っている
雨は、降りそうに無い
だけれども気温も高くは無く陽射しも
強くは、無い
ある意味穏やかで 冷静なその雲り空は、
地上に居る人々に投げかける言葉を
持たず
かと言って熱く 滾る様な情熱も皆無で
静かに静謐に見守るだけの雲り空に
人々は、足を止める事も無く
意識をする事も決して無い
けれどもその雲は、激しい雨も
照りつける太陽も呼ばず
そっと人々を見守る様に傍観し続けた。....
bye bye...
泣かないで ほら上を向いて そんなに涙を溜めて 顔を真っ赤にして僕を見上げる君も可愛いけど... やっぱり君には、
笑ってる顔が似合うから...
いつでも笑ってて欲しいなぁ....
大丈夫 必ずまた会える...
だからその日までの言葉は、決して
さよならじゃない...
また会おう... だから... その日まで...
bye bye...
どこ?
どこかなあ どこかなあ 君は、どこに
隠れているのかなあ....
此処かなあ 此処かなあ 公園の遊具の中
柱の陰 茂みの中 いろいろな場所を探して歩いた結果 最終的には、公園から離れたベンチで小さくなって寝ていた。
見つけた僕の宝物 こうして僕は、
隠れんぼで見つけて貰うのを待ちくたびれて寝てしまった娘を抱えて
家路へとゆっくり帰るのだった。....
大好き
子供の頃 何か落ち込んだ日や嬉しい事が
あった時 母は、必ず僕の大好物ばかりを
食卓に並べてくれた。
唐揚げ ハンバーグ ステーキ とにかく
僕は、肉が大好きだった。
母の揚げる唐揚げは、噛むとカリッとした
音を響かせて衣と肉のバランスが絶妙だった。
ハンバーグは、ふっくらとしてナイフで
切ると中から肉汁と一緒に潜ませた
チーズが洪水の様に出て来た。
そのチーズと肉を絡ませて食べるとまた
絶品だった。
ステーキは、ジュー ジューと肉を焼く音を聞くだけでお腹が鳴った。
まさに耳から入るおいしさだった。
そんな僕の大好きを知ってくれて
何かあると瞬時に食卓に出してくれる
母は、偉大だなあと思った。
お母さんいつもありがとう!!