さぁ冒険だ
地図を横に向けたり 縦に向けたりして
考える あーでも無い こうでも無い
考えた結果 「...多分こっち....」君が
指差した方向に視線を向けると....
鬱蒼とした茂みと不気味な鳴き声がする
生き物らしい声と....リスク倍増な方向だった。
僕は、本当に行くのかと言う想いを込めて
もう一度 君を見る
君は、「さぁ行こう」と進んで行ってしまう 僕は、呼び止めるが.....
「冒険に危険は、つきもの それを
乗り越えてこその冒険家だよ!」とキメ顔で言った君は、躊躇う事無くその茂みの中に入って行く
僕は、冒険と書いて無謀と読む事をこの時
初めて知ったのだった.....。
一輪の花
一輪だけ花瓶に挿して窓辺に置いてある
赤い薔薇 気障なあいつが本当は、
百本の薔薇の花束を君に贈りたかったと
嘆きながら差し出した
一輪の赤い薔薇 私は、百本なんて多い
多いと内心思っていたので一輪の赤い薔薇で本当に良かったと思っている。
今も窓辺に情熱の赤い薔薇が自分だけは、
特別な様に一際に輝いていた。
『愛している』と言葉を添えて....
魔法
魔法使いの相棒的存在ほうき
今日は、そんなほうきを使って空を飛ぶ
練習をしましょう
そう言って一斉に飛ぶ仲間達
当の私は、と言えば.....浮いた事は、浮いたが地面から離れた程度
仲間達は、もう空高く飛び立ったと言うのに.....
これでは、『飛ぶ』では、無く『跳ぶ』だ
はぁ~と私は、ため息を付いた
ほうきで空を飛ぶ魔法は、魔法使いの間では初歩中の初歩 基本的な魔法と言って良いそんな初歩中の初歩の魔法も上手く使え無い私は、所謂落ちこぼれだった.....
一体あとどれくらいの魔法書を読み込めば
私は、ちゃんと魔法が使える様になるだろう 私は、空を楽しそうに飛んでいる
仲間達を見上げながら肩を落とし
今日も一人魔法の補習授業を受ける自分を
想像し 一人皆より早く教室へと
引き上げるのだった....。
君と見た虹
雲一つ無い快晴日和
燦々と降り注ぐ太陽の下で 七色の虹色の
橋が架かる。
「綺麗だね!」隣に居た君が太陽の様な
笑顔を見せて虹のアーチを見ながら笑っていた。
そんな笑顔を見せる君と一緒に見る虹は、
一際輝いて見えた。
夜空を駆ける
騒がしい馬鹿騒ぎ 月夜と星夜の輝く空で
私達は、肩組み合い 一夜の夢を堪能する
酔いに任せて夜空の道を駆けて勢い良く
空にジャンプした。