ただひとりの君へ
僕にとって 大好きな ただひとりの君へ
僕にとって かけがえのないたったひとりの君へ
月並みな言葉だけど 生まれて来てくれて
ありがとう 僕と彼女の大切な宝物
これから一緒に精一杯生きて行こうね
たくさんの楽しい思い出を作ろうね
小さな 小さな ただひとりの君へ....
これからの人生に一緒に君と生きて
君を守る者より
~ 愛を込めて~
手のひらの宇宙
母なる大地 地球 何億人も住まうこの
惑星(ほし) を 手のひらで 暖かく
包む 私達の 母なるこの惑星(ほし)を
守る為に今の私達には、何が出来るだろう?
温暖化が進む地球 優しい母の姿を見せながら 荒々しい台風の目や 突発的な
地響きの様相を時に見せる私達の母星
そんな母星を私は、手のひらに包んで
守りたい 経った一つの惑星
宇宙の中にある何兆光年も離れている惑星の中でその造形を手のひらで救いたい
風のいたずら
風が私の髪を擽って行く
まるで私の髪を軽く引っ張って
私に「一緒に遊ぼうよ!」と言って居る
みたい
私は、そんな事を考えて 自然と口元に
笑みが零れた。
透明な涙
「うわあああ~ん」突然の大きな泣き声
空に向かって まるで何かを訴える様に泣く 彼女の瞳からは、真珠の様な大粒で
透明な涙が流れていた。
余りに潔ぎ良く涙を流す者だから
僕は、数瞬立ち止まり しばらく
見蕩れてしまっていた。
彼女の涙は、野生の動物が母親を求める
様な まだ あどけない綺麗な涙だったから 僕は、絵画の一場面を切り取って
描いたかの様な感動を思わず抱いて
しまったのだ.....
一頻り泣き終わると彼女は、体のパワーを
全部使い果たして満足した様な笑みを
浮かべ 僕に背を向けて歩いて行って
しまった。
僕は、彼女の後ろ姿を見てまた新たに
格好いいと言う感想を抱く
そうして 彼女の無垢な涙を僕は、
一生忘れないだろう....
無色透明な涙の事を....。
あなたのもとへ
厳かにしんしんと 並び立つ葬列
その列から 運び込まれる棺は、
静謐な静けさと 陰鬱な悲しみを湛えて
いた。
そうして棺の中に居る魂の器
そこにあるのは、身じろぎ一つしない
人形の様だった
ハンカチで目元を抑える者や 何かを
堪える為に唇を噛み締める者
悔し涙か悲しみの涙かやり切れ無い
雰囲気が漂う
そんな参列を見守る 泡の様に儚い
魂 それをなんの気なしに視線を上げて
幻の様に知覚した。
嗚呼やっと帰って来たんだね
ありがとう 早く見つけてあげられ無くて
ごめんね 大好きだったよ...
夢幻の様な 曖昧模糊とした
その煙の様な 幻の様なその現象は、
参列者達に 別れの挨拶をする様に
靄になって 雲の一部になって溶けて
行き 薄くゆっくりと存在感を消して
行ったのだった。....