真夜中
真夜中 深夜2時目覚まし時計がピピピッと鳴る。
私は、眠い目を擦り欠伸をしてパジャマから普段着に着替える
外は、夜風で冷えるので厚いブラウスを
羽織る。
待ち合わせ場所の公園のフェンスに寄り掛かっている待ち人君に声を掛ける。
「おそよう~」欠伸をしながら挨拶をする。
「私から呼びつけておいて何だが無理に来なくて良いぞ!」羽を広げて待ち人
喋るコウモリ君は囁く 私の周りを
飛びながら 「あっ良いの良いのどうせ
暇だし はい約束の鼠の死骸」私は堂々と
差し出す。
コウモリ君は羽を動かしながら口を大きく
開け鼠の死骸にかぶり付いた。
(うん うん大変だね夜行性の喋るコウモリって.... 家が古くて鼠が良く出るからって 駆除がてら食べてくれるのはありがたい)
この不思議なコウモリ君に出逢ってから
私は、毎日寝不足だ
だけどこの習慣を毎日止める事無く出来ている。
真夜中の秘密の餌付け行為が楽しくなって来ていた。
多分このコウモリが人語を喋り話し相手に
なってくれるからだろう...
学校の人間関係の愚痴とかコウモリには
関係無いし理解出来無い事も多いだろうに
このコウモリは意外と親身になって話を
聞いてくれるのだ。
だから私は、この奇妙で不可思議な時間が
好きだ
私が学校に登校し続けられるのは、
コウモリ君の人生相談のおかげだから
愛があれば何でもできる?
愛があれば何でもできる?と言っているけれど そもそも?マークが付いている時点で疑問形じゃ無いか 愛なんて曖昧で不確かで揺らぎやすいと証明しているものじゃないか
愛があれば何でもできるなんて確信を
持って言えてない以上一概にYESやNOで
答えを出す事も出来ない
しかし愛が無い人生は空虚でつまらない
愛しか無い人生は日常のサイクルが
破綻していくと思う
愛があればその人の為に何でもできると
問いかけてるけど
そもそも一方だけが愛を注いだって意味ないし お互いがお互いを思い合って
協力し合って自分が足りない部分や相手が
欠けている部分を補って行くそうやって愛を育んで人生を過ごして行った方が
結局は、その相手の為に出来る事が増えて行くと思うので愛がある無しに関わらず
生きている限り人との営みは切っても
切れないのだからそんな事考え無くても
良いと私は思う。
後悔
大人になっても 子供のままでも、
後悔は、募るばかり人生の選択肢の岐路に
立たされ 選ばなかった方に後悔したり
自分の気持ちを素直に言えなくて相手を
怒らせたり 逆に自分の気持ちを
心のままそのまま伝えたら相手を傷つけたり 生きている限り後悔の連続で
成功体験より 失敗して、挫折を繰り返す
方が多かったり それでも人は、人を
求めてしまうんだ 一人が好きな人も
寂しがり屋な人も この世界に住んでいる
限り 何十億人もいるこの惑星(ほし)で
社会と言う営みの中で日常を築いて
いる限り人と人が関わらないのは不可能で
だから失敗しても相手を傷つけても
ただその後悔を糧にして 見本にして
同じ事を繰り返さない様に学び直す為に
私は、後悔をこれからもして行くんだと
思う。
風に身をまかせて
あの青い空に浮かぶ雲の様にたまには、
風に身をまかせて自分の進む方向を
決めたい 何にも縛られず
何者にも囚われず 風の向くまま
気の向くまま 肩の力を抜いて
自由に 凝り固まった思考を放棄して
あの大きな空に身をまかせて飛んでみたい
きっと気持ちいいだろうなぁ....。
失われた時間
貴方を失って 私の時間も失われてしまった。
私の時間だけ時が止まった様に空間から
切り取られ 破れてしまった。
いつまでも失われた時間に囚われて居る私
前に進まなきゃ行け無いのは、
分かってる。
だけど今だけは、失われた時間の中で
膝を抱えて泣く事を許して欲しい....。