どうにもならないと思っていた
ずっと 独りで背負って
どうにかにしなきゃって
でもそれは違ったみたいで…
大きな喪失感の後に知った
もっと大きな事実
一生懸命に走ってきたけど
意味はなかったかもしれないけど
ガラクタでは無かった
人のためにどれだけ頑張れるかを知ったから
まだどんな風に歩けば良いのかはわからないけれど
みんなから借りた力で
また0からやり直してみようとそう思えた
この世には唯一無二の星があって故郷があって
その場所は僕だけしか知らないし
君だけにしか見つけられないんだ
同じように見えても 本当は少しずつ違う
違うように見えて 少しずつ同じかも
似たり寄ったりの凸凹がたくさんあって
それが地面になって 大空になって
地球が生まれた みんなのふるさとが生まれたんだ
還る場所は違っても
生まれたのは この地球なんだよ
この音が指し示すのは
幸か不幸かそれとも……
(私は第三の道が好きで
二択だったら三択目を作る
そうやって生きてきた気がする
果たしてそれが正しいのかはわからないけれど
答えは無限大にある
人の数、星の数ほどあると信じたいから)
その選択肢が私を変えた
見える世界を変えた
そしてこの音が聞こえる方に
また歩いていくんだと思う
舞い 踊り 散ってゆく
鮮やかな花のように
私も瞬間に生きて 生きて 生きて
静かな終わりを迎えたい
…贅沢だろうか
けれどせっかく女性に生まれたのだから
牡丹や薔薇のように
桜や鈴蘭のように
唯一無二の色を放ち 散ってゆきたい
鐘が鳴った 時が来たのだ
私たちはずっとこの日を待っていて……
愛おしくも遠い君へ
やっと やっと届いたみたいだ
悲しさややるせなさに暮れていた毎日が
日の目を見る時が…
嗚呼 平静を保てるだろうか
そもそも平静なんてものはなかったかもしれない
無我夢中に生きてきた今日までに意味があった
そう思える明日に出会いたい
その明日はすぐそこに。