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12/29/2025, 1:50:30 PM

『静かな終わり』


「今日は、未来の私のためにこれを撮ろうと思います。」

「わたしは、病気で、色んな人のことを忘れちゃいます。」

「まだ忘れてないけど、、多分、もうすぐ忘れる。」

「忘れて欲しくないけど、忘れたことを忘れることの方がやだから。」

「未来のわたしに申し送りしておこうと思う。」

「4人家族です。」

「友達が沢山居ます。」

「部活にも、クラスにも、います。」

「高校は、毎日すごく楽しいです。」

「勉強は難しいけど、今は何とかやれてる。」

「弟、、なずなとも仲良くやれてるはず。」

「好きな食べ物はグミ。嫌いなものは、、トマト。」

「あとは、あとは、映画を見るのが好き。」

「部屋にいっぱい映画のフライヤーあると思う。
ゴミじゃないからね。」

「映画、色んな人と見に行ったんだよ。」

「色んなとこ行ったんだよ。」

「色んな人にあって、色んな人とさよならしたよ。」

「写真は絶対消さないで。動画も絶対消さないで。」

「沢山写真撮って、未来のわたしに教えてあげてほしい。」

「辛いことがあっても、大丈夫。」

「どうせ、、、忘れちゃうんだから。」

「、、、、なんもわすれたくないなぁ。」

「ごめんなさい、勝手にネガティブになっちゃった。」

「、、、、幸せに生きることを、諦めないで。」

「じゃ、また未来で会おう。」

「、、、さよなら、わたし。」

12/13/2025, 11:38:29 AM

“遠い金の音”


もうすぐ、年が変わる。
そんな中でも、私は清掃員の姿でホテルの中を歩いていた。
短期バイトのためだ。用意されたキャリーケースに大きめの箱を置いて、ブルーシートをかけ前に進む。


605号室の扉を開ける。立っているのは中年の男。

「ニコニコサービスの袴田です。荷物の受け取りに参りました。」
『あ、あぁ、これ全部です、。』
「わかりました。では、受け取りのサインお願いします」

テーブルの上にあったのは、たくさんのお菓子、、安っぽい袋に入った。カラフルなフエラムネみたいなやつもあるし、グミっぽい形のやつもある。

サインを受け取って、これを軽トラで倉庫まで運べば、業務終了。何も危なくないし、免許がある分には簡単な仕事である。やっぱり、この名前の自分なんなキモイな。

このお菓子たちは誰の元に届いて、どんな風に人を狂わせるんだろう。

トラックの中で、考えた。
バイト後はいつもこうだ。考えても、答えは出ないのに。

帽子を深く被り直して、私は倉庫に向かう。
いつもより明かりが無駄にキラキラして見える。

今頃は、紅白飽きてくる時間だな。

気づくと除夜の鐘の音が聞こえ始めていた。
遠い鐘の音に憂鬱の痛みを感じた。
あいつに騙されて売られた名前を取り戻すまで、あと200万。
お金を稼ぐためには、手を真っ黒に染めるしか無かった。

私は、名前の無い犯罪者なのだ。

8/8/2025, 8:37:48 AM

【またね】



やっと帰ってこれたよ、。
ずっとあなたのことを見てたけど、
最近呼んでくれる回数が少なくなったね。

前は、たくさん読んでくれて色々話してくれたよね。
だんだん笑わなくなってたからさ、心配だったんだよ。
ちゃんと寝れてないよね?

前好きだったTV番組も録画やめちゃったよね?
あれめっちゃ好きだったじゃん。

辛そうな目でこっち見ないでよ、、

もし私のせいで辛いんなら、私消えるよ。

寂しいけど、怖くないよ。
だから、、、だからまだ、しなないで

、あーあ。もう煙消えちゃうね

じゃあ、、またね。

いつでも行くから、呼んでよ。
しょうもない話も、愚痴も、世間話も、聞かせてね。

、、、お願いだからこっちには来ないでね。





散らかった部屋、一人の男がつけた線香が煙になって消えた。
男はまた、光の消えた瞳を閉じた。


今日も変わらず蝉が泣いていた。








8/5/2025, 12:59:06 PM

【ただいま、夏。】


私にとって夏は呪いだ。

暑さと同じように、活動的になっていく人、
多すぎる課題、無駄に長い1日、

そんなことを考えてたら、昼になってて、ニュースが流れた。

何にもない部屋にニュースの音が、大きすぎる位に響く。

涼しい部屋が寒いくらいに感じて、息が苦しくなる、
頭に衝動的に浮かぶのは、

さよならをした、あの子のこと、あの街のこと、

いつまでも、いつまでも、あの夏に取り残されている自分にまた、出会ってしまった。

7/29/2025, 2:54:55 PM

【タイミング】



出会って、別れて、
出会って、別れて

そんななかで出会うあなたに、
近づきたいけど、
君にはもっと大事な人がいて、

勝手に離れてしまった、
だから私は願い続ける。

出会うタイミングが遅かった、
もっと早く出逢いたかった、

あなたに、幸あらんことを。



















































あいたい、あいたいよ。

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