NN

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8/8/2025, 8:37:48 AM

【またね】



やっと帰ってこれたよ、。
ずっとあなたのことを見てたけど、
最近呼んでくれる回数が少なくなったね。

前は、たくさん読んでくれて色々話してくれたよね。
だんだん笑わなくなってたからさ、心配だったんだよ。
ちゃんと寝れてないよね?

前好きだったTV番組も録画やめちゃったよね?
あれめっちゃ好きだったじゃん。

辛そうな目でこっち見ないでよ、、

もし私のせいで辛いんなら、私消えるよ。

寂しいけど、怖くないよ。
だから、、、だからまだ、しなないで

、あーあ。もう煙消えちゃうね

じゃあ、、またね。

いつでも行くから、呼んでよ。
しょうもない話も、愚痴も、世間話も、聞かせてね。

、、、お願いだからこっちには来ないでね。





散らかった部屋、一人の男がつけた線香が煙になって消えた。
男はまた、光の消えた瞳を閉じた。


今日も変わらず蝉が泣いていた。








8/5/2025, 12:59:06 PM

【ただいま、夏。】


私にとって夏は呪いだ。

暑さと同じように、活動的になっていく人、
多すぎる課題、無駄に長い1日、

そんなことを考えてたら、昼になってて、ニュースが流れた。

何にもない部屋にニュースの音が、大きすぎる位に響く。

涼しい部屋が寒いくらいに感じて、息が苦しくなる、
頭に衝動的に浮かぶのは、

さよならをした、あの子のこと、あの街のこと、

いつまでも、いつまでも、あの夏に取り残されている自分にまた、出会ってしまった。

7/29/2025, 2:54:55 PM

【タイミング】



出会って、別れて、
出会って、別れて

そんななかで出会うあなたに、
近づきたいけど、
君にはもっと大事な人がいて、

勝手に離れてしまった、
だから私は願い続ける。

出会うタイミングが遅かった、
もっと早く出逢いたかった、

あなたに、幸あらんことを。



















































あいたい、あいたいよ。

7/11/2025, 1:08:17 PM


【心だけ、逃避行】


「ねぇ、あたし、海外行く方法、思いついちゃった。」

『え、無理でしょ。あなた、ここから出られないんだから。』

「いや、それができるんだよ。最近みつけた。心だけ旅行。」

『どうやってやんの?』

「めぇつぶんの。そんで、想像すんの。」

『目を、、、はぁ、、、、』

「行けないって思うでしょ?」

「それがさ、結構行けた気になんのよ。とりあえず、こっち来て。」

「じゃ、今日はどこまで向かいましょうか?」

「アフリカとか行ってみる?」

『えー、ヨーロッパとかの方がよくない?』

「んぇえ?ぜったい楽しいのにぃ…」


𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄


…ガコンガコンガコン…
プルルルルプルルルル

「はァっ!、はァっはァっ」

「あ…すいません、すずきですっ。」

《てめぇどこいってんだよ、仕事溜まってんぞ!》

「はい、すぐ戻ります、はい、失礼します。」


…久しぶりに夢を見た。
あの時想像した大人に、私は、多分なれてない。

…めぇつぶったら、行けるかな。

そう思って、私は目をつぶった。

心だけ旅行、目的地は、あなたがいるところ。



5/24/2025, 2:46:57 AM

“消えてしまいそうな夜に、”



時々自分が潰れてしまう様に感じる日がある。


今日、その日が来てしまって。
何も考えられないけど、ただ漠然と「私は何もうまくできない」という言葉が脳にナイフを突き刺す。

だんだん胸がぎゅっと握られた様に苦しくなって、息をしてるのに息をしてないみたい。

そんな日だからこそ人の温もりを求めてしまう。
他人の優しさに縋りたくなってしまう。

私は、あなたに電話をかける。
あなたの温かい声が、私をここに存在させる。

「もしもし。」
『もしもし?どうした?』
「今家いる?」
『うん。いるよ。』
「いってもいい?」
『いーよ、まってるねー。』

いつもと同じ会話のはずなのに、私は涙を流していた。

私は足早にあなたの元へ向かった。

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