“消えてしまいそうな夜に、”
時々自分が潰れてしまう様に感じる日がある。
今日、その日が来てしまって。
何も考えられないけど、ただ漠然と「私は何もうまくできない」という言葉が脳にナイフを突き刺す。
だんだん胸がぎゅっと握られた様に苦しくなって、息をしてるのに息をしてないみたい。
そんな日だからこそ人の温もりを求めてしまう。
他人の優しさに縋りたくなってしまう。
私は、あなたに電話をかける。
あなたの温かい声が、私をここに存在させる。
「もしもし。」
『もしもし?どうした?』
「今家いる?」
『うん。いるよ。』
「いってもいい?」
『いーよ、まってるねー。』
いつもと同じ会話のはずなのに、私は涙を流していた。
私は足早にあなたの元へ向かった。
5/24/2025, 2:46:57 AM