毎日仕事仕事でもう疲れちまった、そう言いつつ明日も早いのでさっさと帰って寝ようと思う。
そうして家に向かって歩いているとヒュー、ドン、と上から音が聞こえた。どうやら誰かが公園で花火をしているらしい、星空に咲く花を見ていると何だか笑えてきた、星空はあんなに大きく俺なんて塵みたいなもんだ。
そう思うとカチッと何かが自分の中で音を立てた気がした、退職代行が流行ってるんだっけ利用してみるか。
そうやって俺は星空にありがとうと呟いた。
夏のある日、私はアンティークの家具を買った。
素敵な装飾が付いた机で部屋の雰囲気にバッチリあう、私はルンルンとしながら机で絵を描いて気付けば夜になってしまった。夕食を軽く済ませた私は早めに床に就くことにし、布団の中に横になりすぐ寝付く事が出来た。
そうして寝ているとカリカリ…カリカリと音がしてくる。
私はその音を聞いて起き上がり電気を付けようとしたが付かない…のでスマホのライトを起動し机の方に向かっていくと、カリカリ…カリカリという音が机の引き出しの中からしてくる事に気付いた、ここを開けたい何故かそう思った。
夜更けの中酔ったサラリーマンが歩いていると近くのマンションから悲鳴が上がった、ふとマンションを見上げたが自分には関係ないと思いサラリーマンはまた歩き始めある事を思い出した。
そういえば1週間前からここのマンションで悲鳴が上がるそうな…迷惑だと知り合いが言っていた、そんな事を思い出してサラリーマンは去っていった
その日彼女は机を開けた、その前も開けた気がする…いやこの先も開けたようなそんな思考だけが彼女の中に残っていた。
結局彼女がどうなったかは皆には分からない、神様のみ知る話なのだ。
この道の先に光があったからここまで来たのに、神様は私が嫌いな様だ。
それは雷に打たれて燃え盛る木であった、まだここは呪われた森の中なのだと私は認めるしかなかった。
助けを求めながら私は奴らから何時まで逃げればいいのか、果たして逃げれるのか絶望を抱くしかなかった。
ああ、また奴らの歌う声が聞こえてくる…