あの時助けた鶴

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12/4/2024, 11:16:44 AM

あたたかな夢を見ていた

あなたのようになりたくて

そう願った途端

長かった首はすっと短くなり

ふたつの翼は

ずっと器用に使えた

穏やかな時間の中で

真心をこめた

純白の羽がなくなるころに

突然、

わたしの夢は終わってしまった

たったひとつの約束さえ

あなたが守ってくれたなら

きっといまでも

あの小さな部屋で

ぱたん、ぱたんと。

12/3/2024, 11:08:03 AM

さよならはいわないままに

細い足は窓枠を抜け

白い雪の中に飛び出す

音を吸い込んでしまったような

静寂の世界

たったひとつの約束くらい

守ってくれてもよかったのに

あなたが襖を開けたから