終わりにしよう。
何度思ったことだろう。
彼女は僕のこと好きなのだろうか。
追いかけても追いかけても届かなかった距離が、追いかけるのを辞めた途端あっちから近付いてきて。
それで嬉しくなったり、やっぱ好きだなぁって。
それでも君は他の男を匂わせるストーリーをのせたりして。
そいつはきっと僕よりイケメンで身長も高くて、敵わないだろう。
あぁ、今度こそ終わりにしよう。
1年前の今日のこと鮮明に覚えている人はいるのだろうか。
正直思い出そうとしても思い出せない。
辛い思い出があっても、嬉しい思い出があっても、正確な日付なんて誰も知るよしもない。
あの日感動した、夕日のこと覚えている?
あぁ覚えているよ
真っ赤な空に真ん丸の光が私たちが終わるように静かにゆっくり沈んでいったよね。
なんだよ急に
本当は好きだった。
なんて今さら言うこともできず、1年前の今日、撮った最後の一枚を眺め、心の中のあいつにまた好きと伝える。
世の中やりたくないことなんて一杯ある。
仕事や掃除、朝起きるのも面倒だ。
でも、それ以上にやりたいことも一杯ある。
友達と喋ったり、ふざけたり、好きな人と出会ったり。
やりたくないこと3
やりたいこと7くらいの人生がちょうどいい。
カーテンの隙間から差し込む太陽の光を目蓋の裏から感じとり、視界が光を確認する。
なぜ休日になると早く起きるのだろう。目覚まし時計に視界をやると6時00分と表示している。いつもより30分早く起きてしまった。
まだ眠たそうな体をあくびをして、大きな背伸びをして起こそうと頑張る。
久しぶりの休み。何をしよう。
昼間まで寝直そうか、いや、今流行りの朝活ってやつをやろうか。あ、あの本ってもう発売されてたっけ。久しぶりに家を掃除しようか。
カーテンを開け、朝日の温もりを感じながらゆっくりとした朝を迎えた。
考えているうちに昼過ぎになり、結局、午後から動くことになる。
いつもどおりの休日。
地球の上の誰一人、声を上げるものはいなかった。
死という絶望と喜び
無という恐怖と期待
終わりというのは感じるものなのか
、、、終わったらわかるわけないか。
世界の終わりに君と、、、
、、、、、
、、、、、、。