秋という季節に、こんなにも恋焦がれてしまう日が
来るなんて想像した日があっただろうか。
紅葉が落ちて、枯葉が空をきる。
この木々の紅が無に戻る頃、
貴方は此処から旅立つのでしょう
だから、この思いまでも飲み込んでしまえと
私は秋に恋をする
2024/09/22
あなたが笑えば、なんでもいいとおもった
何もかもどうでも良くなった
幸せになって欲しかった
だから
「 結婚、おめでとう 」
笑え、私
2024/09/21
時間よ止まれ
貴方と笑い合う度、そう願っていた
傍にいるのはずっと私のはずなのに
この時間がずっと続いてしまえばいいと思っていた
時間よ止まれ
貴方の幸せを願って、そう笑っていた
あの人になりたい
建前とは裏腹に馬鹿らしくも願う気持ちがそこにあった
時間よ止まれ
貴方の頬に浮かされるような紅の熱が浮かんでいた
触れたいのに触れられない
そんな何処かもどかしい気持ちに
襲われて、そんな酷くくだらないことを思った
時間よ止まれ
貴方に滲む失恋の色に怒りが込み上げた
もし、相手が私だったら
涙に濡れた頬に手を伸ばして、
その浮かぶ涙を震える人差し指で優しく拭った
時間よ止まれ
貴方が歩き出した
この気持ちに蓋をして、
今回も笑顔で送り出そう
「貴方が素敵な人に出会えますように」 って
触れ合いたい、そばにいたいなんて不純な理由で
無意味に背中を押して、体温を分け合って
「彼氏と結婚することになったの!」
そう笑う君の頭を撫でて共に笑い合いたいから。
「遂にか〜!おめでとう!」
この恋の時間までもが、止まればいいのにって。
2024-09-19
毎日できるだけ、前を向いて歩いた。
背筋を伸ばして、自分を奮い立たせて歩き続けた。
着実に、一歩でもよかった、強くなるために。
涙のせいで上を向くこともあった。
流れ落ちた涙が道を濡らしても、
気にせず、立ち止まらず、歩き続けた。
例え胸が張り裂けそうになっても、
この道を進み続けるために。
落ち込んで、下を向くこともあった。
いつもより歩幅が小さくたって、気にしなかった。
どれだけ遅くたっていい、歩き続けていくうちに、
きっといつか前を向けるのだから。
友と歩き、横を向いて歩くこともあった。
笑いあった日も、悲しみを分かちあった日も、
歩幅を合わせて、共に歩むために歩き続けた。
少しでいいのだ、優しい人になれるように。
後ろ髪を引かれ、振り返ることもあった。
でもその度に、振り積もった後悔が襲ってきて、
馬鹿みたいに耳を塞いで、歩き続けた。
どんなに後悔しても、また光を見つけられるように。
どこを見ていても、どんなときも、
結局前を向いて、歩けるように。
歩幅が狭くともいい。
無理だと思えば無理をしなくていい。
見たくなければ、聞きたくなければ、無視していい。
ただ、歩き続けるだけでいい。
いつか、立ち止まってしまったら、
また歩き出せるように、準備をすればいい。
言い訳しろ。
嘘をつけ。
自分を守れ。
逃げたっていい。
かっこ悪くなんかない。
それはいつか頑張った証に、勲章になる。
そして、また歩き出せ。
2024-09-19