【1年後】
1年後お前といるかなんて分かんない
だから冷たくした
無駄に期待すんのも、もうやだし
でも、君が愛おしいから
どうしても愛したいと思うのは、
これが恋だから
【落下】
その理論を出すために君を誘った
午後3時に全てを失った僕たち
それが一番いいと思う
つまらない日々
くだらない日々
退屈な日々
手放しては行けない
その一瞬
その一瞬に全てが詰まっている
喜びも
苦しみも
気持ちの波に揺れることも
君が落下した
落下って言っても自殺とかじゃない
ただ落ちただけ
ただただ堕ちただけ
間違いだらけの正義の中で
風と友に贈られる中で
『青春と一瞬』
【未来】
君がいない未来なんて考えたこともなかった
「ねぇ、もう一度だけ」
君が言った
何回繰り返しても飽きない
君が愛おしすぎるから
君に愛を伝え忘れていた僕
でも、絶対に恋してる
そう思ったのは直感だったけど、君には伝わらないみたいだった
恋人ごっこも楽しかった
短い期間だったけど、君の裸や、撫で肩や、キスや乾かない髪
全部覚えてる
あと少しだけ君といられるのなら、ちゃんと愛を伝えよう
言葉なんかいらないほど、君を愛してた
でも、もう無しにしよう
そういう運命にしよう
こういう恋も良かったと思えるのならば
また、こんな恋ができたら
少し触れたら脆く、崩れそうな君の頬に優しく手を添える
そして君は言う
「ただいま」
僕は言う
「さよなら」
『恋人ごっこ』
【1年前】
1年前の私は貴方と何をしていただろうか
貴方にずっと会いたいのを我慢して、貴方に怒られて、
しゅんとしちゃって、結局貴方に辿り着いて
幸せだった
でも、もう誰でもいいの
私を潰して舐めて
そう言ってもやっぱり貴方には捨てて欲しくないの
思い出と想いと
行かないで
棄てないで
もう遅いかな
諦めたけど
諦めてないこの感じ
運命の誰か私を潰して舐めて
私の想い出
『ブルーベリー・ナイツ』
【あいまいな空】
「空って綺麗だね」
君が言った
肌を優しく包み込むような、弛緩した風が吹いていた
それでも愛しているのに、消えてしまいそうな感じ
それ以外は特に覚えていない
彼が何か言った気がする
確か、こう言った
「忘れないでね、忘れてしまったこと」
大丈夫だよ
僕はいつだって君を思い出すから
それまで眠って待っていてね
少し落ち着いたらずっと僕と踊ればいい
茜色と、水色が混ざった空と雲の間で何かが始まった
『愛のレンタル』