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10/15/2023, 12:07:42 PM

君の鋭い眼差しにドキリとさせられる。
君の目に映るのは、建設途中の積み木の城。
その小さな手によって、少しずつ積み上がっていく。
君の目には、お城の完成形がはっきりと見えているかな。
この前までとても小さかった君は、いつの間にこんなものが作れるようになったのだろう。
君を見ていると、驚くことばっかりだ。
大きくなったら、どんなものを作るのかこれから楽しみだよ。
どんなものを作ってもいいけど、その真剣な眼差しはずっと忘れないでいてね。

10/15/2023, 7:01:17 AM

昔から高い場所は好きだった。
小さい頃から、煙とバカは高いところが好きと言われて、よくからかわれていた。
でもあんまり気にならなかった。
お前はバカがつくほど高いところが好きなんだと、認めてもらえた気がしたからだ。
実際気のせいなんだろうけど。

赤ん坊の頃、親にタカイタカイされた時、とても見晴らしが良かった。
非常に感激したことが原体験だろう。
それ以来、よく高いところに登り、その度に怒られていた。

大きくなってからは色んな高い場所へ行った。
高いビル、高い山なら全部行ったと思う。
景色もよくかなり満足した。
高い地位にもなってみた。
思ってみたのと違ったが、まあまあ面白かった。

一番良かったのは、飛行機からの景色である。
金さえあれば、結構手軽に高い場所を体験できる。
機内もそれなりに快適なのも評価点である。

でも地球にはもっと高い場所があることを俺は知っている。
今そこを目指して訓練している。
非常に狭き門だが、諦める選択肢はない。
その場所とは宇宙ステーション。
地球で最も高い場所。
写真では見たことあるが、実際見るのとはまた違う感動がある。
そこまで行けば、また違うものが見えるだろう。
もしかしたらもっと高い場所が見つかるかもしれない。

高く高く、より高く、これからも高みを求め続ける

10/14/2023, 9:20:45 AM

散歩をしているといい感じの木の枝を見つけた。
正直そんな年齢でもないのだが、欲求にあがらえずそのまま拾う。
木の枝を握っていると、小さい頃のことが思い出される。
よく伝説の剣を拾って、草を魔物に見立てて倒していたものである。
まあ、流石に振り回そうとまでは思わないが。
‥いや、いけるか。
自分の心に問いかける。
周りを見渡すと、誰もいない。
これなら、多少羽目を外しても誰にも見られることがないだろう。
ずっと忘れてたワクワクが蘇る。

ずっと大人をすると疲れるから、子供のように冒険に出かけたくなる。
それでは、退屈という魔物を倒しに行こう。
この手に伝説の剣がある限り、負けることはない。

10/12/2023, 10:48:57 PM

放課後はボーナスタイムだ。
放課後は楽しいことが百倍になる時間なんだ。
例えば学校で怒られてもあっても、ボーナス100倍で大逆転だ。
だからいつも家にランドセルを置いたら、友達と遊びに行っていた。
でも今日はみんな予定があって遊べない。
塾とか習い事らしい。
遊べると思ってたから、ガッカリだ。
ガッカリも100倍。
なんか面白いもないかと思いながら歩いていると、泣き虫の花子が道のの端でしゃがんでいた。
どうせ転んで泣いてると思って近づくと、スコップを持って花を植えていた。
声をかけようと花子の顔を見ると、真剣な顔をしていた。
初めて見る表情に驚いて声が出ない。
なんとなくずっと見ていると、花子がこっちに気づいて顔を上げた。
「あれ、太郎くん、どうしたの?」
花子は不思議そうにこっちを見る。
「今ね、お花を植えているの。やってみない?」
花子はスコップを渡そうとしてくる。
「いや、友達と約束あってさ。えっと、忙しんだ。また明日な」
そう言って家の方向に走り出す。
しばらく走って、家の前で止まる。
走ったせいで心臓がドキドキしていた。
家の前まで来て、安心していると花子の真剣な顔が頭に浮かんでくる。
慌てて首を振る。
ちがう、少し驚いただけだ。
そうだ、胸が変なのはいるのは走ったせいだ。
あいつなんてなんとも思ってない
だから花子のことで100倍ドキドキしたなんて絶対にない


10/11/2023, 9:52:25 PM

カーテンとは、外と内を分ける結界だ。
外の世界には危険なもの、嫌なもの、醜いものがたくさんある。
この大きな布がここに掛かっているかぎり、私がそれを見ることはない。
しかし私は、勢い良くカーテンを開ける。
何故なら、素晴らしいものや輝く宝は外の世界にもたくさんあるのだ。
だから私はそれを探しに行くのだ
いざゆかん。冒険の旅へ。

なんて、かっこいい事を言ったものの、仕事に行きたくない気持ちは変わらない。
無理矢理にでも気分を上げる作戦は失敗である。
成功なんてしたことないから別にいいけど。
別に今日は大事な会議があるわけでもなければ、嫌いな上司がいるわけでもない。
純粋に仕事が嫌いだ。
外を見てもまだ日が昇ってない。
なぜこんなに早く出なければいけないのか。
理解に苦しむ。
いや理解はしている。
お金のためだ。
好きなことをするために、お金が必要だ。
それでも行きたくない。

あーあ。
どこかに嫌なものから守ってくれるカーテン、売ってないかなあ。

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