-窓越しに見えるのは-
朝起きる
毎日見る光景には外がある
もっと違う光景が見たい
そんな小さな願いも無理かもしれない
寝心地の良い白いベッド
自分しかいない部屋
物が少ない棚
そして病室の窓越しから見える
死が近い、成り果てた自分の姿
___お迎えが来たよ
-入道雲-
入道雲って入るとヤバイらしいじゃん
まぁ、知らんけど
だいたい入道雲は落雷や大雨、突風、雹などとか
激しい気象現象をもたらす、もっとも危険な雲なんだからね
自然っていうのは怖いね~
神様の祟りみたいでさ
あんなのが中に入ったら想像もしたくないね
きっといいことなんてない終わり方になるんだからさ
そういえばさ
入道雲近くなってるよね
、、、そろそろ避難所に行くぞ
家壊れたし帰る場所が避難所しかないしな
ホントに神の祟りみたいでさ、恐ろしいったらありゃしない
-夏-
暑くて熱中症で死んでしまう
夏が来ると温度が半端なく高いぃ
プールとか海や川とか遊ぶことが沢山あると思うけど
水だから溺れたりクラゲとか刺されそうで怖い
結論、夏は危険。夏には気を付けて
-ここではないどこか-
真っ暗な空間でずっと過ごしていた
それが当たりまえで普通の生活だと思っていた
でもなんか違和感があって、疑問が湧いて、分からなくて
それがどうしても気持ち悪かった
そんな違和感を持ちながらいつも通りに過ごしていたら
真っ暗だった空間が明るくなって
青い服を着た知らない人たちが入って声をかけてきた
今までなかったのに声をかけて、言ったんだ
『行こう』
そんな言葉を聞いて何処へと思ったが何だか行きたくて
その人たちに着いてくことにした
真っ暗な空間から出れば明るくて、眩しくて、広くて
そんなことを思っていたら何だか目から水が出てきたけど
それよりも嬉しかったんだ
だって僕はやっと⎯⎯⎯自由になれたから
-君と最後にあった日-
いつも通りの道
いつも通りの会話
いつも通りの時間
いつも通りの人
いつも通りの場所
いつも通りに過ごしていただけなのに
最後に見た君の背中は遠くへと行くような背中で
誰ひとりにも告げずに去っていった君は____。