月は一番近くに見えるとても美しい星
太陽は地球に生命を与えた命の星
太陽系に並ぶ大きな星達には
それぞれ名前が付けられていて
輝きの強いシリウスは人々に方角を示す
銀河は無数に存在していて
広がり続けているという
私にとって宇宙とは
この世で一番素晴らしい現実
ところであなたは季節ごとの星空に
自分を重ねた事はある?
私は今現在 もう存在していない
遥か彼方とも言ってもたりない程先の
裸眼でやっと見える様に小さく
無いはずの星の光に
今 ここで生まれて 生きて 死んでく
この私であれば それがいいな…
そう思いを馳せては満足して眠りにつくよ
《 星 空 》
ほんとにいるかどうかさえわからないのに
そんな事言われてもね
聖書は家にあるよ 少し読んだ事もある
ブッダは手塚治虫のマンガで読んだよ
図書館で借りて
「神様 仏様」というものを知ろうとしてね
結論として 2人ともそもそも人間だった
イエスは大工の息子 ブッダは国王の息子
マリアは処女なのに子を宿したと言うけど
私には怪しさしか無い
私の読んだ 聖書もブッダも
私にとっては所詮 超ロングセラーの物語り
自伝ではなく 弟子と呼ばれた人の手により
書かれたらしい物語り
2人の起こした奇跡だって 私は見てない
物語りを読んだに過ぎない
常に懐疑的な私はいつもこう
だから 私の秘密は 誰も知りえない
《 神様だけが知っている 》
幼い冒険家だった私には
今でも語り継がれている武勇伝がある
まだ保育園に入る前の事
(その当時はまだ子供という生き物は
ほぼ完全自由で親の束縛もなく
気ままに毎日を過ごせていたのだよ)
私は母親の目を掻い潜りその日
外の世界へと冒険に出かけた
姉がいる保育園に行って姉と遊ぼう
そう決めた私は颯爽と道を進む進む
商店街へ出た
この商店街の裏手に保育園がある
けれど商店街はどの店もぴったりと
寄り添いあっていて
裏手に入る道が見つからない
この道の先に保育園があるのに…
けれど私は冒険家
冒険家は泣き言を言わないものだ
商店街のある店に堂々と入って行き
「こんにちは!ねぇねぇおばちゃん?
あのね?わたしのおうちはどこ???」
我ながらあっぱれな武勇伝
嗚呼どうかその先どうなったのかは
聞かないで………
《 この道の先に 》
夏は避けて歩き
冬は求めて留まる
木陰ではキラキラと輝き
海辺では燦々と照りつける
求められる時と
避けられる時
求められ時は幸福を感じる事もあるが
避けられた時の惨めさは心を砕く
強くてもいけない
弱くてもいけない
けれど丁度良さがどのくらいなのかは
わからないものだね
《 日差し 》
隔週で通院する羽目になったのをきっかけに
カフェ巡りが好きになった
検索すると出てくるお店や
人からオススメされたお店
どれもいい
そんな中 あの日入ったカフェは
駅近にありながら緑に囲まれた一軒家カフェ
窓から外が見えるテーブルにつき
食後のコーヒーを飲んでいると
ツタの絡まるブロック塀に1匹の猫
いや 2匹の猫 まてまて 3匹の猫!!!
1列に並んだ猫3匹は
まるでいつもの日課かのように
並んで背を低くした
彼ら または彼女らが窓越しにみえるのは
食後のコーヒーを飲むわたし
《 窓越しに見えるのは 》