誰かと誰か
運命を繋ぐのが 赤い糸 と言うらしい
けど実際どうなんだろ
途中で絡まった結び目で
辿る糸を間違えてやしないか?
本当に 辿り着くべき赤い糸に
辿りつけた人でも
必ずしも幸いであるとは限らないのでは?
何に対しても常に懐疑的な私
運命の赤い糸は 目に見えないはずだから
きっと傲慢な誰かが
無理矢理自分の想う相手との繋がりの糸を
赤く塗ったに違いない
《 赤い糸 》
子供の頃は夏の日差しに照らされた
眩しく光る海の遥か先の空で
おまえさんがどんどん膨らんで行くのを見ながら
よく一緒に遊んだっけ
たけどどうだい?
近頃のおまえさんったら
太平洋のこっち側からじゃ
山のある方に越しちゃったじゃないか
なんだか性格も昔と変わっちまったね
悲しくなるよ
もうあの頃には戻れないのかい?
《 入道雲 》
うんざりする
《 夏 》
例えば付き合っていた人と別れた日を
覚えているのって凄いと思う
私はそういうの、覚えているのが苦手
人の誕生日は割とずっと覚えているんだけど
いつかどこかで不意に会えたとしたら
君はどんな顔をするだろう...
そう思っている人はいる
多分私だと気づかないだろうな
多分君だと気づかないと思う
気づかない者同士
もうどこかですれ違っていたりしてね
君との最後の会話は
何となく ぼんやりだけど 覚えている
私が気づいてないのだから
君に最後に会った日を
私はまだ知らない
《 君と最後に会った日 》
その花がそんなに綺麗かと言うと
私はそうは思えない
貴重な品種だとか 珍しい色だとか
そういうのは人が勝手に組み換えをして
勝手にこの世に作り上げた物だと感じてしまう
ただ、その繊細さを表現する上では
その花はそれに値するというのも認めなくては
それに 繊細 って言葉は結構使える 現代で
神経質ではない 繊細 なのよね
他人を叩く事は簡単にできる
そういう人は自分が正義だと思っているから
自分が正義だと思っていても
時折ふと
ほんとに自分が世間の正義なのかな?
って思ってくれる人はまだいい
そうでない人が多すぎる気がするよね?
繊細な花は 取り扱いが難しいからね?
あなた独自の正義を振りかざしていると
花は一晩で枯れるよ?
《 繊細な花 》