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7/11/2023, 10:33:46 PM

【1件のLINE】

AM1:00過ぎ。
もう寝ようと、ベッドの上でスマホを見ながらゴロゴロしていた。
ピロンと音がなり、メッセージが表示された。


『お仕事お疲れさま。おやすみなさい。』


恋人からのLINE。仕事が忙しくて、会う時間をつくれていない。
毎日届くLINE。いつも愛にあふれているが、今日はなんか疲れてる?
すぐに「なにかあった?」とLINEを送る。するとすぐに既読がついた。

『会いたい』

とりあえず既読だけつけて、財布とスマホと車の鍵をもって、急いで家を出た。

7/10/2023, 2:40:25 PM

【目が覚めると】

暗闇の中、必死に走る。
何かに追われてるような気がして。
でも後ろを振り向く勇気もない。
必死に走って走って。

目が覚めた。夢だったんだ。汗をかいてる。
夢の中で走ってたはずなのに息が切れてる気がした。
体が強張っていたのか、全身が痛い。


何に追われてるのかはわからなかった。ただただ必死だった。どれだけ走ったかわからないし、周りが真っ暗闇だったので本当に走ってたかもわからない。

スマホを見ると、AM3:25。もう一度寝ないと、明日…いや、今日の仕事に響く。
眠れる気はしなかったけど、もう一度、目を閉じた。

気がつくとAM5:17。アラームがなるのはもう少し先だが、二度寝をする余裕はない。

夜中に悪い夢を見て目が覚めたけど、何の夢を見てたっけ。

7/9/2023, 1:41:58 PM

【私の当たり前】

朝起きたら、ご飯が準備されている。炊きたてのご飯。温かい味噌汁。
キッチンにいるあなたに『おはよう』といったら『おはよう』と挨拶が返ってくる。
『いってきます』といったら『いってらっしゃい』と返ってくる。
『ただいま』って言ったら『おかえりなさい』と返事がある。
帰ってきたら、夜ご飯が準備されていて、お風呂に入ろうとしたら、すでにお風呂が沸いている。

そしてなにより。
あなたが側にいてくれること。

『ただいま』
今日は返事はこない。ご飯もないからコンビニへ弁当を買いにいった。話しかけても無音。
あなたの声が聞こえることは、私にとって当たり前だった。

出張でいないだけなのに、寂しさを感じてしまう。
朝目が覚めたら、あなたの寝顔が目の前にあるのかな。すこし掠れた寝起きの声で『おはよう』って返してくれるのかな。

私の当たり前は、すべてあなたがいるから成り立っていた。側にいてくれてありがとう。

7/8/2023, 11:47:06 PM

【街の明かり】

今日も疲れた…
残業していて終電を逃し、とりあえずタクシーが捕まりそうな道まで歩いてく。
こんな時間なのにも関わらず、街は明るい。

これが眠らない街か。
田舎から出てきてまだ1年もたっていない。まだまだ仕事ができないため、最近は残業ばかり。でも終電までには帰れてたんだけど。

田舎だと外灯がポツポツとあるだけで、人が歩いていることはありえない。

2~3年後には、田舎に帰ったときに、『都会に染まっちゃって』なんて言われるんだろうか。

7/7/2023, 2:49:57 PM

【七夕】

スーパーで見つけた大きな笹に色とりどりの短冊。
「将来〇〇になりたい」とかそういうのばかり。
小さい頃はこんな楽しかったな。
大人になってやらなくなったけど。
…でもいまもし願うなら何を書くんだろうか。

「なにしてんの?」

ふと後ろから聞き覚えのある声がした。振り向くと、私の大好きな人。

「七夕?なんか願い書いたの?」
「まだだけど、」

そんな会話をしながら、彼は短冊へと手を伸ばす。

「なんかこういうのドキドキするよな。一緒に書こうぜ。何色がいい?」

私は赤色の短冊を手にした。迷った末、
『大好きな人に想いが届きますように』と書いた。
そして彼に見られないように、そっと笹の葉に吊るした。

「できた。…ってもう書いたの?俺も飾ろうかな」

彼が青い短冊を吊るした。そして満足そうに笑った。

「よしっ。…なんて書いたの?」
「言わないよ。なんか言わないほうが叶いそうじゃない?」
「そういうもんなの?まあいいけど。…俺の願いごと気になる?」

彼は飾った短冊を掴み、見せるようにこちらへ願いごとを向けた。

『いま隣にいる君と来年も再来年も隣にいられますように』

「この願いごと、叶えてくれませんか?」
「…私でいいの?」
「うん。君じゃなきゃイヤだ。」
「…私で良ければ喜んで。」

私の願いごとが叶った瞬間だった。
年に1度だけじゃなく、これからずっと側にいられますように。

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