【未来】
見知れた顔の教師が
夢の中でも
不機嫌そうに教壇に立つ
眉間にシワを寄せ
怒った表情か
真顔か
未来は明るいと大人は言うけど
その未来とは何年後の話なのか
眉間にシワを寄せ
怒った表情か
真顔か
そうではない未来に
僕は居るのか?
【街】
観覧車
遠くに見える街は
僕には大きかった。
母を置き去った故郷は
遠くも心はそこにあった。
観覧車
遠くに見える街で
僕は仕事に明け暮れた。
母を置き去った故郷は
遠くも心はそこにあった。
観覧車
遠くに見える街に
護るものを見つけた。
母を置き去った故郷は
遠くも心はそこにあった。
観覧車
遠くに見える街を
妻と子と眺め笑う。
母を置き去った故郷に
想いを寄せて帰省する。
観覧車
ゆるりと
流れる時と人
ゆっくりゆっくり
出会い、繋がる。
【やりたいこと】
毎日
毎日
出されたお題に対して
文字を紡ぎたい
脳内を言葉がぐるぐる
好きな言葉が見つかる
綺麗な詩に仕上がり
脳内を詩がぐるりぐるり
楽しいアプリを見つけた
【朝日の温もり】
随分と長い眠りに落ちていた。
夢を見ていた気がするが内容は覚えていない。
何だか不快な感覚だけが残る。
あぁ。納得出来ない仕事をこなす日々だ。
もっと真っ直ぐ向き合えば仕事が楽しいと言えるのだろうか。
起きなきゃ。
おはよう。
カーテンを開ける。
窓も開ける。
いい天気だ。
チカチカと光る空気と名前も知らない朝の匂い。
…何だか、今日は、
今日に限っては頑張れそうだ。
【世界の終わりに君と】
息を吐く。
まだまだ、息を吐く。
息を吐ききると、体内に傾れ込む酸素を肺が迎え入れる。
生きろという事か?
休日は、1日の大半をベッドで過ごす。
後悔の中夜道を歩く。夜の匂いなのか風なのか、細胞が働き出す感覚が心地良い。
生きる悦びを訴えているのか?
どうやら僕の身体は本能的に生きようとしていて、生き延びる事を前提に世界を見ている。
まだそちらへは逝けそうにありません。
君と迎えたかった世界の終わりを独りで迎えたとして、その後そちらの世界で抱き合う事は可能ですか?