7/8/2024, 2:27:01 AM
【七夕】
私達人間も
1年後の存在を約束できる強さが欲しい
7/3/2024, 3:26:17 AM
【日差し】
初めて空腹を感じた。
生まれたときから食べ物に困った事が無かった。
だが、ここ2日間、食料探索組が帰ってこない。
空腹に耐えかねた増築工事課の私は
総監督に相談し食料探索への許可を貰い
数ヶ月ぶりの地上へ出た。
あぁ。いい天気だ。
普段暗闇で暮らす私には眩し過ぎるほどの日差しだった。身体の芯の奥底から力が湧き出る様な感覚だった。
一瞬、日差しが遮られ、
急に、痛くて、重くて、潰れていく。
もう死ぬのが分かった。
圧倒的な、殺意と、重力。
遠のく意識の中
ありんこ!ありんこ!
謎の叫び声が聞こえた。
残り数秒の命で、なぜ死ななければいけないか、考えてみよう。
6/30/2024, 7:02:10 AM
【入道雲】
青や黄や緑の夏に
個々の道をゆく2人は
入道雲と青空の境目の様に
色のない別れを惜しんでいた
6/22/2024, 1:55:35 PM
【日常】
私の日常を知る全ての人の眼球が
私を嫌悪し、背き、見なかった事にしてる。
そんな世界だと仮定した場合、
ただ二つだけ、誇らしげに見開き目を離さずにいてくれるその眼球が、
母の眼球だとしたら
私の人生は成功と言えるのだろう。
6/21/2024, 5:55:57 AM
【あなたがいたから】
飲みすぎた
あなたがいたから
明らかな下心と
微かな期待
スルスルと
意思が有り、動く糸の様に
あなたは遠ざかる
嫌われた訳ではないと
自身をなだめるように
一人酒を浴び涙した