7/1/2025, 10:19:26 AM
お題『夏の匂い』
ああ、今年もこの匂いがする。
蒸し暑くて、じりじりと焼けるような、肌を刺すような、水分を含んだ暑さ。
肌にベッタリとくっつくような。
仰いでもまともな涼しさがない。
それでいて、少しすえたような汗の香り。アスファルトに水を撒いて、その水蒸気を態々鼻から吸っている、あの息苦しさ。
灼熱地獄の空気を吸うようだ。
6/30/2025, 2:13:46 PM
お題『カーテン』
カーテンが揺れた。
ゆらり、ふわり、ゆるいドレープを描いて。
くらくらするような、魅惑。
風が黙って入ってきた。
6/29/2025, 1:05:51 PM
お題『青く深く』
君の瞳は青く、深く沈んだ海の底のような静かな色だった。
しかし、あなたの眼差しは優しくて。まるで、勘違いをしていたのです。
私を愛していると。
6/28/2025, 11:07:23 AM
お題『夏の気配』
私の足元に、じわじわと肌へ滲むような湿気が立ち込めた。
この湿気を吸った肌は、おいしくない!と吐き出すように別な場所から汗をだす。
たらり、つぅ、と顔の縁をなぞって顎へと線を引く。
ぽたり、と顎からインクが落ちた。
じゅわり、と音がしそうなほど暑そうなアスファルトへと転落死した。
そうか、これは復讐なのだ。
転落死した、汗の、復讐。
6/27/2025, 1:55:37 PM
お題『まだ見ぬ世界へ!』
まだ見た事のない世界はどれくらいありますか?
沢山ありますね。
氷の世界。
草木生い茂る、じわじわ暑い世界。
とても人間が暮らすには難しい暑さの世界。
獣人の暮らす世界。
想像してみよう。