お題『ひとひら』

ひとひら、赤い花が落ちました。

あなたの首筋へ、音も立てずに。

あなたの肌へ、馴染みます。

愛おしいあなたに、もっと沢山振り注げばいいと思います。

そうすれば、残りますか？

私がつけた痕が、あなたの記憶に。

お題『風景』

私が好きな風景は、桜が満開の山だ。
迷い込んだら、囚われてしまうような。
二度と帰して貰えないような、桜。
見つからないまま、私も、桜になりたい。

お題『君と僕』

君と僕は違う。

歩いた道も、感じた気持ちも、どこが好きかさえも。

それでも、そばにいたい。君と歩きたい。君と同じものを見て、違う気持ちを抱いて、「違う」を理解したい。
それがきっと、僕が、僕として生きた喜びになる。

違うことは時として悲しい。

でも、違う分だけ、そこに知らない物語がある。生がある。

お題『夢へ！』

いち早く、誰よりも早く、駆けていきたい。
そこへ辿り着きたい。
得意げな顔して、私だけのものだぞという顔をして、自慢してやるのだ。

お題『元気かな』

君は元気だろうか。

遠い所へ行ってしまった君。

せめて辛いことがないといいなと、思う。

幸せに暮らせているだろうか。