TAO /fiction

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6/29/2024, 11:51:59 AM

「あ、入道雲やー」
「夏やなー」
「あれ見るとソフトクリーム食べたくなるんやー。地球規模のサブリミナル効果やー。ミニストップの陰謀かー。」
「いや、普通に暑いからやろ」
「とりあえずミニストップ行こ」
「ミニストップ行きたいだけやん」
「ほんで結局ハロハロ食べるーwww」
「入道雲のサブリミナル効果、弱っwww」

6/27/2024, 1:51:34 PM

ここではないどこかへ連れていって!

泣きながら彼女はボクに言った。

でも、そういうわけにはいかないんだよ。

どうして!連れていってよ!ねぇ!

だって、君が飲みすぎて粗そうしたから、トイレにいるんじゃないか。
もうちょっと酔いが覚めたら、ここではないどこかへ行こうね。

6/26/2024, 2:47:26 PM

暑い日だったかな、いや寒かった?

雨は…降って…なかったような?

そのちょっと前にどこか行ったよね……

えっと、

水族館とか行ったんだっけ?

もう覚えてない…

君と最後に会ったのは

何年前だったかも。

ボクはすっかりおじいちゃんになってしまった。

ずいぶん前に君は先に天国に行ってしまったね。

いろんなことを忘れてしまったけれど、

お見合いをしたとき、君が恥ずかしそうに笑ったときの、笑顔だけはずっと覚えているよ。

さぁ、ぼんやりとしてきた。

いよいよだ。

泣かないで、息子たちよ。

ボクはおばあちゃんにまた会えるのが、とても嬉しいんだ。

さようなら。

今から行くよ。

「君と最後に会った日」

6/25/2024, 12:52:37 PM

花ちゃんはHSPだった。

友だちにやってみなよと言われてやってみたネットのHSP診断。

「非常に強いHSPの可能性があります」

花ちゃんは驚いた。
驚くと同時に、今までの人生の全てがこれで説明できてしまうことに喜んだ。
喜んだ後に、こわくなった。
私はこれからの人生、全てをHSPのせいにしてしまわないだろうかと。


花ちゃん、大丈夫、大丈夫だよ、茫然としていた花ちゃんの耳に、友だちの声が聞こえた。





「繊細な花」

6/24/2024, 11:57:13 AM

ボクは走った。
誰かが呼び止めた。
無視してボクは走り続けた。
走って走って、とにかく走った。

その1年後。
ついにたどり着いた。
日本の裏側。
正確には沖縄の裏側。
パト・ブランコ。

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