無名の文字書き

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5/9/2023, 11:23:38 AM

誰かが夢で泣いている

知らない人のはずなのに、なんだかこっちまで泣きそうになる。

懐かしいような、懐かしくないような、嬉しいような、嬉しくないような、矛盾を抱えたまま夢を見ている。

その人はいつも泣きながら呟く

「忘れられない、いつまでも」

5/8/2023, 1:21:39 PM

「ごめん、ある事情でしばらく会えなくなる。でも絶対に帰るから、待っててほしい。」

というメールを残して行方が分からなくなって一年、漸く電話をしてくれてやっと会えるのか、と安堵する間もなく告げられた

「ごめん、約束を破ってしまうけど、もう会えないかもしれない、きっとこのまま僕は死んじゃうから、でも、最後にどうしても伝えたくて、好き、好きなんだ、愛してるよ。」

知っていた、彼が怪しげな組織に潜入していることは、でも、これは、こんなのは、あんまりじゃないか。

「私も、私も愛してるよ」
「なんだぁ、両思いだったのか、どうしよう、いらない未練残しちゃうかも」
「残していいよ、残してよ、私ですら一生忘れられないように」
「...ありがとう、さようなら」

ツーッツーッと鳴る電話
きっと彼はもう、この世にはいない。愛してるなんて、最悪の呪いを残して消えていった。最愛の人




最愛の人が約束を果たしに来るのは一年後

5/7/2023, 12:05:17 PM

昔から女の子からよく告白された。その中でもよく聞く
「一目惚れしました」
なんて体のいい言葉だろう、なんて軽い言葉だろう、そんな言葉で振り向くわけがないのに。
いつも通り友人と歩く道、特に変わらないいつもの道。その中に一際目立つ人がいた。
別に綺麗な見目というわけではない、何か大きく行動していたわけでもない。
ただ、ただ目に止まった。まるで雷にでも打たれたかのような、そんな、そんな、、、これは
正に衝撃の初恋の日