11/2/2024, 11:04:54 AM
此処は鬼哭啾々と云った詩人
千紫万紅、澄み切る瞳
柔和に佇む、高架下のバラック
娘が水鏡の花を只々見護る
夕凪、海の原と街が鎮まる
老人、亡骸と夕陽を観る
鉄塊、空を纏った刻
メメントモリが幕開ける
朝凪、爽やかに世を移す
静謐、娘と老人が凪いだ
此処は十万億土と云った青年
如法闇夜、咲き乱れる
『凪ぐ』
11/1/2024, 2:03:54 PM
都は廃れ、逞しい大樹が根を張る
枝葉は鳥獣の寝床、地に眠る骸は芽となる
幾多の幹で蝶の舞い踊る
幼子は草原を駆け夢を観る
留まらない刻が世界樹と成った大樹と悠久と共に在る
巡り廻る自然界には幻想が広がる
我らの父であり母である原初の芽よ
憂い嘆く我らを慰め賜う
刻は廻り、万物に神が宿る
都は栄え、彩色豊かな巨塔を燈す
愛しの芽、移り変わる
今に捉われる我ら
コンツェルンは重なり
新世界を照らすだろう
『華』