何も見えない
何も聞こえない
何にも触れない
風も吹かない
ここはどこだろう
何も分からない
淡い光が見える
ここは水の中だったようだ
耳を澄ますとなにか聞こえてきた
「元気に生まれてきてね」
「静寂に包まれた部屋」
雨はいつも何かをさらってしまう。
思い出だったり
気持ちだったり
果てには親友までも。
みんなみんな流されてしまうのだ。
突然の通り雨。
慌てて入った軒下で
出会ってしまった。
雨でも
与えてくれることがあるんだな。
「通り雨」
秋服の
カラーリングとか
シルエットとか
好きなんだけど
短いよね
秋
「秋🍁」
名前って不思議だ。
目に見えるものに名前がつくのは分かる。
椅子はchairだし、水はwaterだ。
新しい天体や元素も、認識されると名前がつく。
では、空気はどうだろう?
英語でもairという名前がついている。
しかし、普段は目に見えない。
水の中には空気がないから、
空気を認識できたのだろうか?
感情はどうだろう?
事象に脳が反応し、肉体に結果が発露する。
自分ではそれを感じることが出来るだろうが、
他の人も同じような感情を抱くと、
どうして言えたのだろうか?
友情と恋の違いについて、
恋と愛の違いについて、
考えた人は少なくないだろう。
定義できる何かであると、
無意識に思っているからではないだろうか。
形がないのに。
目に見えないのに。
境界なんて誰にも分からないはずなのに。
いや、寧ろ境界がないから。
すっきりしないから。
常にその答えを探し求めているのかもしれない。
やっぱり名前って不思議だ。
「形のないもの」
小学校ではいじめられた。
だから中学受験をした。
第1志望には落ちたけど、
10年来の親友に出会えた。
親は暴力を振るう人だった。
だから地方の大学に進学した。
お金は苦しかったけど、
気の合う仲間や慕ってくれる後輩ができた。
人生に山なんて、
数える程しかないのかもしれない。
それでも、辛いことがあったから今があると思える。
私は運がいいのだろう。
「大事にしたい」