4/11/2024, 12:13:33 PM
『お前俺に秘密にしてることあるよな』
なんだ藪から棒に。
やめろそんな真っ直ぐ見つめてくるな、照れる。
「うーん、まあね」
俺だって健全な男子高校生だし、秘密の一つや二つや百つくらいあるぞ。
言葉にできない、いや、しちゃダメな事とか。
今真っ直ぐ俺の目を見てくる、お前だけには特にな。
4/10/2024, 1:37:45 PM
『うわめっちゃ桜じゃん』
いつもの帰り道、気がつけば春爛漫になっていた。
楽しそうに満開の桜を眺めている。
てか、めっちゃ桜ってなんだ。
「髪に桜ついてんぞ」
俺はお前と一緒にいるだけで春爛漫だよ。
なんて、我ながらかなりクサいこと思ったな。
言ったら笑われてだろうな。声出てなくてよかった。
4/9/2024, 10:36:18 AM
『なあこれ彼女がくれたんだけどさ…』
そう言って見せてきた、柑橘系の香水。
柑橘類の匂い苦手だもんな。
俺だったらお前が困るようなもの渡さないのに。
「んーインテリアにしたら?デザイン良いじゃん」
俺の方が絶対あの子よりお前の事わかるし。
あんな子なんかよりも、
誰よりも、ずっと。
4/8/2024, 12:09:07 PM
『大学行ってもお前の親友は俺だけだからなー?』
急に彼女みたいな事言うな。
「お前も浮気すんなよ」
そう、俺たちは親友。俺とお前の想いが違ってても。
これからも、ずっと。
4/7/2024, 2:20:52 PM
『ごめん!今日彼女と帰る』
六限目終了のチャイム。
律儀だな。別にいつも約束してた訳じゃないのに。
「おー、彼女ちゃんに変なとこ見せんなよな」
支度を終わらせて校門前、2人を見つけてしまった。
お前、あの子の前だとそんな顔するんだな。
今日は少し遠回りをして帰った。沈む夕日が綺麗だった。