なぽりたん。

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4/14/2024, 11:34:17 AM

 #113


生きたいと願う人ほど死んでいくのに、神様、どうして僕を殺さないのですか。


                  お題:神様へ

4/13/2024, 2:48:48 PM

 #112「快晴」


心地の良い陽だまりで、三毛猫が一匹、草陰の模様を刻みながら鳴いた。涼しい風が頬を撫でて、猫は背伸びして欠伸をする。町並みを曇らせるあの雲も、今日は一つとない快晴の昼下がり、太陽がただただ眩しい。猫は芝生に寝転んで、また大きな欠伸をした。


                   お題:快晴

4/8/2024, 1:52:44 PM

 #111「鼓動」


抱き合った君の鼓動に耳を埋めて、これからはずっとこのリズムで生きていくんだね。


            お題:これからも、ずっと

4/5/2024, 10:27:54 AM

 #110「星夜」


遠く滲んだ粗目の星に目を伏せて、星月夜、誰もいない畦道を歩いた。無数の星に照らされた薄暗い夜の下で、嫌いなものも星のせいで霞んだ気がした。


                お題:星空の下で

3/29/2024, 10:18:01 AM

 #109「潜在意識」


創作をするのなら、多少病んでおいた方が良い。

皆たぶん、寂しさや別れ、後悔を書いた詩の方が好きだから。たぶんハッピーエンドの詩よりもバッドエンドの詩のほうが好まれやすい。その方がよく売れる。きっと文芸家たちもその上で詩を書いている。
作品の中にはいつも、幸せとは違う得体の知れない何かが潜んでいる。それが読み手には何だか嬉しいもの、あるべきものだと思われる。


              お題:ハッピーエンド

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