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4/10/2025, 1:26:50 PM

〚夢へ!〛

将来の夢。
幼い頃は、何個もあったのに。
日々過ごしていくと夢は薄れていって。
今はもう覚えていない。

夢に向かって頑張ろうと励んでた。
でもいつの日か、その夢は遠くに置かれていた。
僕の手が届くはずのない場所に。

いつも、不安があった。
言葉に出せないほどの不安が僕のなかで
積み上げられていた。
作文に書こうと想っても、言葉にできなくて。
結局、学校に居残り。
いつも担任が僕を気にかけてくれる。
お花に話しかけるように。

あしたもすてきな日になりますように。

4/9/2025, 12:46:11 PM

〚元気かな〛

あの人が、15年前空へ旅立った。
_わすれないで。_
最期に僕へ、のこしてくれた言葉。

忘れるわけないよ。
日々いつも、あの人のことを考えてる。
戻ってこないかなとかさ。
前にいたらいいのにとか。
お墓に喋りかけても、声は届かないのね。
僕の声も聴こえないのかもしれない。

いっしょにいようって。
青空の下で、約束したよね。
ミサンガをつけて夜まで沢山喋ったよ。
でもいつの日か、あの人はいなくなっていて。
僕も鏡に写されなくなった。
実家のリビングには、僕の数々の写真が
置かれるようになって、そのとなりには
だれのかわからないお骨が置いてある。

あしたもすてきな日になりますように。

4/8/2025, 2:24:10 PM

〚遠い約束〛

"来世もいっしょにいよう。"
そう言われた、15年前。
今もその頃の、教室にいる僕。

忘れられない、かなしみ。
あの人が僕よりも、先にはやく旅立った秋。
未解決事件として世に知られた。
今でもそれが現実だと想えなくて、あの人が
いないのだと実感できないまま、あのときと
おなじように教室にいてしまう。

歳はとらないさ。
あのときの年齢と同じだもの。

あしたもすてきな日になりますように。

4/7/2025, 1:14:38 PM

〚フラワー〛

雨が降る春の日。
黄色のお花からぽたぽたと、お水がおちる。
次々と道に水たまりができた。

それを長々と眺めてる。
例え車にひかれようとも、かなわない。
僕に声をかける人もいない。

僕がみえない。
ただ道を歩いて、鏡のある洗面所につく。
洗面所で顔を洗おうとしても、水はすくえない。
鏡をみつめてれば、身体も消えていた。
鏡にうつしだされない、僕。
リビングに置いてある骨のとなりには僕の写真が
置いてあって、そのとなりにはスカビオサの紫色の
お花がぽつんと置いてある。

春風が僕をくすぐる。

あしたもすてきな日になりますように。

4/6/2025, 2:22:43 PM

〚新しい地図〛

しらない国がそこに書いてあった。
まるでパラレルワールドのよう。

僕しかしらないみたい。
その国には、僕しかいなくて他にだれも存在
していなかった。

その国の存在を皆に知ってほしくて。
地図で教えようとしたけれど、その地図だった
ものはただの白紙へと変わってしまった。
僕や友人もなにもわからなくなり。
気づいたときには、気を失っていたよ。

あの人が言ったの。
"俺もその国にいきたい。"

あしたもすてきな日になりますように。

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