〚風のいたずら〛
放課後ひとりで帰るとき。
いっしょに帰る友達はいない。
最近、帰るときにいたずらばかりするやつがいる。
さむい冷気とともに、ふーふーと風の音がする。
風が僕にいたずらをしてくる。
でもいたずらのことを、先生にいうつもりはない。
髪がなびくし、とにかくさむいし、音が少し
大きいし、不満だらけ。
でもひとりで帰る身としては、いてくれているのが
うれしく感じるの。
風邪には気おつけて。
〚透明な涙〛
本当は世界がこわい。
人と関わるのもこわくて、学校を時々やすみたく
なってしまう。
別にひとりぼっちなんかじゃない。
ちゃんと僕には大切な友達もいる。
ちがうの。
別に苦手なわけじゃない。
でもこわいって想ってしまう。
皆さんは、こんな経験したことないですか。
〚あなたのもとへ〛
今すぐにでも、会いたいよ。
なんてわがままなことを言えるわけがない。
学校へ行って、同級生からは存在をなくされる。
家に帰っても、ひとりぼっち。
気にかけてくれるのは彼しかいない。
味方も少なくなるばかり。
ひとりぼっちになりたいわけじゃない。
世界がそうするだけ。
だと僕は信じたい。
〚そっと〛
_そっとしといてほしい_
と想うときがある。
気にしてくれるのはありがたいけれど。
今は一人っきりになりたいの。
そう想うのは僕だけですか。
そうやって、わざわざ人を傷つけたりしてる。
言葉って魔法なんだ。
幼い頃から、言葉や言語を勉強するのが
すきだった。
どんどん育っていくうちに、言葉は暴力だと
気づいたの。
それも暴力よりもひどいもの。
言葉だけで、人はやんでしまうし。
ときには病気になったりもする。
それで亡くなってしまったりもする。
言葉を間違えたら、彼はどうなってしまうのかな
とか考える時間はこの世には存在しないんだ。
〚まだ見ぬ景色〛
もしも、まだみれてない景色をみれるなら。
どんなにいいのだろうか。
それが僕にわかるだろうか。
未来は僕にはみえない。
彼といっしょにいれる未来なんかないかも知れないことはわかってる。
でもそんな、妄想や考えは持ちたくない。
未来はないかも知れない。
なんて言われたら、皆はどうするの。
僕達にはわからない。
どんなことも全てがはじめて。
だから頑張るという言葉があるのかな。