〚水たまりに映る空〛
ちょっと立ち止まって。
帰り道。
いつもの道をとことこと歩く。
朝は雨が降っていたからだろう。
僕の帰る道には、水たまりがたくさんあって。
その水たまり達は、皆個性的な形をしている。
きっと自然の力だろう。
ふと水たまりを眺めていると。
雲が浮かび上がって、綺麗な空がよく映る。
綺麗だなと想って、カメラで写真を撮ろうと
するが、カメラは雲や空なんてなにも映らない。
彼に見せたかったけど。
結局、あの人に持って帰れるのは。
この気持ちだけなのかもしれない。
あしたもすてきな日になりますように。
〚恋か、愛か、それとも〛
彼に恋してるみたいに。
すきだけど。
こんな言葉、現実じゃ言えないし。
そもそも異性でもない。
彼には好きな人がいる。
僕はただの同級生。
だから、応援しなきゃって想う。
好きなんだけど。
僕は応援を送るただの友達。
あしたもすてきな日になりますように。
〚約束だよ〛
実はね。
あの人と僕は、幼い頃に一度会ったことがある。
そのときにひとつ約束したんだ。
"大きくなったら、また会ってたくさん話して
ずーっといっしょにいようね。"
って、約束した。
でもきっと、覚えているのは僕だけだ。
彼は、僕をみても。
なにもなかったように、通り過ぎる。
まるで僕が彼の影みたいに。
あしたもすてきな日になりますように。
〚傘の中の秘密〛
笑って、彼をみつめて。
静かにすきだと言う。
でも、そんな言葉。
彼には聞こえてない。
僕は一生。
片想いのままなのかもしれない。
あしたもすてきな日になりますように。
〚雨上がり〛
空みて。
まだ、空は曇っている。
空を眺めているうちに。
彼と僕の距離は、遠くなっていた。
まるで彼は僕に気づいていないみたい。
悲しくない。
でもどこからか、寂しさを感じてしまう。
追いつこうと想って、走っても。
ぜんぜん追いつかないし。
こんな言葉言ってもいいのなら。
すこしくらい休みたいよ。
でもしょうがないね。
僕は彼がすきなんだ。
同性だけれどさ。
僕の、恋愛にあーだこーだ言われたくないよ。
恋しちゃったものはしょうがないでしょ。
一度くらい認めて、好きな人。
あしたもすてきな日になりますように。