〚君と〛
あるくように。
道をずっとみつめて。
彼をみつめるように。
僕も隣をあるかせてよ。
彼をみても、彼は気づかない。
みつめているはずなのに。
ねえみて。
僕は、あなたの眼の前にいるんだ。
でも気づかないでしょ。
知ってる。
あしたもふしぎなことが起こりますように。
〚空に向かって〛
空にいきたい。
でも僕はこの世に、未練があって。
成仏もできそうにない。
彼が僕にはなしかけに来てくれた。
そのあと彼は、笑顔で走り去って行った。
空をみれば。
たくさんの人がいて、おばあちゃんもおじいちゃん
も僕を待っていた。
はやくおいでって。
あの人が15年前口にした。
"俺たちは来世でもこうしていきていけるかな"
その数日後に、あの人はこの世からさっと
いなくなったの。
あしたもすてきな日になりますように。
〚はじめまして〛
ひとり教室で、そらを眺めてた。
うしろからとことこと音がする。
"あのここって、1組であってる?"
そう僕に聴くひと。
"はい"
10分後には、たくさんのひと。
まるで、かれらは僕がみえるようだ。
席につくと。
隣の席の子がはじめましてと口を動かす。
僕もおなじ言葉をいう。
この言葉をここで発したのは、今日で10年目。
担任の先生がぼくらの名前をいう。
なぜか、僕の名前をいわない。
"先生、このこ名前言われてません"
そう聴いた先生は、僕に名前を聴いて。
そう紙にかいたのだ。
あしたもすてきなことが起きますように。
〚またね!〛
_さようなら_
とは云えずに。
"また"
と云う。
離れたくない。
あの、教室。
今年もまた新しい生徒が教室にくる。
明日もすてきな日になりますように。
〚春風とともに〛
風にふかれて。
髪がなびく。
耳元で、音が聴こえる。
去年のクリスマス。
イルミネーションの下で、みんなは抱き合うよ。
彼がうしろで僕はじっとしてさ。
彼は僕がいないようにふりかえって、他の友達の
場所に走り去ってしまったんだ。
春風が教室にはいる。
今年もまた、みんなに気づかれずにやっていける
かな。
明日も会話ができますように。