〚新しい地図〛
しらない国がそこに書いてあった。
まるでパラレルワールドのよう。
僕しかしらないみたい。
その国には、僕しかいなくて他にだれも存在
していなかった。
その国の存在を皆に知ってほしくて。
地図で教えようとしたけれど、その地図だった
ものはただの白紙へと変わってしまった。
僕や友人もなにもわからなくなり。
気づいたときには、気を失っていたよ。
あの人が言ったの。
"俺もその国にいきたい。"
あしたもすてきな日になりますように。
〚好きだよ〛
_すき。_
その一言を、あの人に伝えられなくて。
僕のみせた好意も伝えられなかった。
彼が友達と笑ってる。
しあわせそうに。
先生に無視される日々。
前は、ちゃんと接してくれたのに。
同級生が先生に言ったよ。
"あいつは、人間じゃないです。幽霊ですよ。"
ってさ。
そのころからこんな日常。
その周りの同級生にも、僕がみえないみたい。
あしたもすてきな日になりますように。
〚桜〛
あの人は、桜色の眼をしていた。
僕と眼があって、ふふっと笑ってくれた。
僕の初恋。
でも当時あの人は、女の子の恋人がいたよ。
その子の眼の色は、海色で。
茶色のロングヘアだった。
かれらは、桜よりも海よりも。
綺麗な性格だったんだ。
あしたもすてきな夢がみれますように。
〚君と〛
あるくように。
道をずっとみつめて。
彼をみつめるように。
僕も隣をあるかせてよ。
彼をみても、彼は気づかない。
みつめているはずなのに。
ねえみて。
僕は、あなたの眼の前にいるんだ。
でも気づかないでしょ。
知ってる。
あしたもふしぎなことが起こりますように。
〚空に向かって〛
空にいきたい。
でも僕はこの世に、未練があって。
成仏もできそうにない。
彼が僕にはなしかけに来てくれた。
そのあと彼は、笑顔で走り去って行った。
空をみれば。
たくさんの人がいて、おばあちゃんもおじいちゃん
も僕を待っていた。
はやくおいでって。
あの人が15年前口にした。
"俺たちは来世でもこうしていきていけるかな"
その数日後に、あの人はこの世からさっと
いなくなったの。
あしたもすてきな日になりますように。