〚ただひとりの君へ〛
だれだって、ひとりになってしまうことはある。
それはかなしいと感じると想う。
放課後帰るとき。
隣にもうしろにも、友達はいない。
いっしょに帰りたいと想う友達はいても。
道がちがうから帰れない。
ひとりになりたい。
それはこころが僕にたすけを求めてるの。
だから人がにがてなわけじゃない。
それだけ。
〚手のひらの宇宙〛
もしも人の手のひらに宇宙があるのなら。
そこには自分だけの星があるのでしょう。
もしも僕のうまれた星が手のひらにあるのなら。
僕はそこに行けるのか聴きたいの。
うまれた星がない人がいるのなら。
それはただ覚えていないだけ。
ただ、記憶力がないとは限らない。
それは宇宙と繋がっている人だけがわかること。
〚風のいたずら〛
放課後ひとりで帰るとき。
いっしょに帰る友達はいない。
最近、帰るときにいたずらばかりするやつがいる。
さむい冷気とともに、ふーふーと風の音がする。
風が僕にいたずらをしてくる。
でもいたずらのことを、先生にいうつもりはない。
髪がなびくし、とにかくさむいし、音が少し
大きいし、不満だらけ。
でもひとりで帰る身としては、いてくれているのが
うれしく感じるの。
風邪には気おつけて。
〚透明な涙〛
本当は世界がこわい。
人と関わるのもこわくて、学校を時々やすみたく
なってしまう。
別にひとりぼっちなんかじゃない。
ちゃんと僕には大切な友達もいる。
ちがうの。
別に苦手なわけじゃない。
でもこわいって想ってしまう。
皆さんは、こんな経験したことないですか。
〚あなたのもとへ〛
今すぐにでも、会いたいよ。
なんてわがままなことを言えるわけがない。
学校へ行って、同級生からは存在をなくされる。
家に帰っても、ひとりぼっち。
気にかけてくれるのは彼しかいない。
味方も少なくなるばかり。
ひとりぼっちになりたいわけじゃない。
世界がそうするだけ。
だと僕は信じたい。