sudachi

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1/14/2025, 10:49:40 AM

飛び出した腕を毛布にそっとしまう。
目にかかった前髪をそっとはらう。
すべすべのほっぺにそっとキスをする。

ふと目が覚めた明け方にそっと感じる幸せ。

早く大きくなってほしいような。
このままでいてほしいような。
そんなわがままを許してね。

愛おしい匂いをそっと吸い込んだ。


▷そっと

1/11/2025, 3:00:17 PM

あたたかなリビングから一歩踏み出すと異様に冷たいフローリング。
外かと思うほどに温度の下がった廊下を、つま先立ちでぴょいっと駆け抜けた。

エアコンの効いた寝室はぼわんとあたたかくて、でもベッドに入ると布団はひんやりしていて。

交互にやってくる寒さとあたたかさは、あなたが来てしまえば全て解決。

待ちかねた体温が隣に横たわれば冷たい足を押しつける。
小さな悲鳴に口元が緩んだ。

いつもごめんね。
いつもありがとう。

私は冬がだいすきだ。


▷あたたかいね

1/9/2025, 10:51:11 AM

自分には何が向いているんだろう。
不器用でコミュ障で頭も大して良くはない。

でも何かがあると信じていたいんだ。
自分の居場所が、ここではないどこかにあると。

砂漠の中で小さな一欠片を探すような行為かもしれない。
でもキラキラ光るそれを、夢見ていたいんだ。

空から落ちる僕だけの星のかけら。
なんなら君がそこから落としてくれよ。


▷星のかけら

1/7/2025, 2:44:20 PM

風が吹いている。
前へ進め。

頬に当たる髪の毛がくすぐったい。
でもこのままでいい。

風の行方を見据えて走り出す。
僕の未来は今が一番輝いている。


▷追い風

12/18/2023, 1:12:19 PM

はやく雪が降るといいね、ときみが笑う。
嫌だよ寒いから、とぼくは答えた。

そんな後ろ向きなぼくのことなんか無視して「雪だるま作ろう」って有名なアニメ映画の歌を口ずさむもんだから笑ってしまった。

ほんの先の未来、不恰好な雪だるまをベランダに並べる姿が目に浮かぶ。

きみがいるとあったかいね。
寒がりなぼくにはやっぱりきみが必要みたいだ。


▷冬は一緒に

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