特別な存在
私の初めての愛はあなたの形だった。
夢でもいいから会いたいよ。
泣かないよ
子供の頃泣き虫でした。
ちょっとしたことで涙が出てました。
今思えば、言語化できないから泣いて感情を表に出してたんだと思います。
年の近い子から揶揄われ、大人から叱られました。
最初こそ泣いていましたが、泣けば泣くほど悪循環だと気づいたら泣けなくなりました。
泣かなくなれば、皆から成長したねって褒められ嬉しかった。
でも骨が折れても、大切な人が居なくなっても泣かなくなりました。
周りはあんなに泣くなと言ってたのに、泣けなくなった
自分を見て今度は薄情やら気味が悪いと言いました。
泣かないことが正解だと思ってました。でも、どうやら極端なのは良くなかったのだと思います。
大人になった今はポーカーフェイスが上手くなったので社会で生きていく上では便利です。
適度に嘘泣きもできるようになりました。
泣かないことが正解とも限らないようですから。
でも大人になった自分より、昔の子供の頃の自分の方が、よく笑って、よく泣いて実に人間らしかった…
今は他の人を模倣して毎日を生きている。
真似して学習して、我ながら出来の悪いAIみたいです。
私は泣かないよ。でも本当はもう泣き方が分からないよ。
怖がり
優しくされるのが怖い。
価値の無い自分に優しくしないで欲しい。
優しさには何か理由があると思う。
AIに聞いた。
何故優しくするのか?と。
AIはあなたが優しくしてくれる人にとって大事な存在だからって答えた。
分からない。だって所詮他人。
家族だって血は近い存在だけど、別個体。
優しくするメリットって価値があるか、ないかだと思う。
だから優しくしないでほしい。
優しさが無くなった時が怖いから。
頼むから優しくしないで、放って置いてほしい。
何も期待されたくも無いし、期待したくも無い。
君は今
君は今幸せですか?
君が幸せだと私は嬉しいです。
幸せじゃなくても、とりあえず生きてください。
生きてれば良いことも悪いこともあります。
幸せじゃないなら後は幸せになるだけです。
私は君に幸せがたくさん訪れることを願ってます。
たくさん笑って、いっぱい食べて、怒って泣いて
そして満足して死んでほしいです。
誰かに看取られるのもいい。
看取られなくても君が満足ならそれは幸せだと思います。
私は人にとって忌み嫌う存在でしょう。
でも、君たちのことが大好きなんですよ。
それでは、ごきげんよう。
この場所で
おばあちゃんの希望で今日もまた私はおばあちゃんと
いつもの公園に来た。
「旦那さんがね、この場所でプロポーズしてくれたんだよ。」
この場所に来ると、毎回幸せそうにおばあちゃんはいつも言うのだ。
「そうなんですね。何でこの場所だったんですか?」
私が、もう何回もおばあちゃんに聞いてきた台詞を今日もおばあちゃんに聞く。
「この場所でね、旦那さんとお付き合いを始めてから、初デートして、そして色々あったけど幸せにしてくれるってプロポーズしてくれんだ」
おばあちゃんは昔のことを楽しそうに話してくれる。
私は少しだけ寂しく思いながらも、いつもの台詞言う。
「きっと素敵な旦那さんだったんですね」
「えぇそうなのよ。ヘルパーさんは恋人は居ないの?」
「私は仕事が忙しいから、出会いがないんですよ」
「あら、そうなの。でも貴女は優しいから素敵な方が現れるわよ」
「そうですねぇ。いつかできるといいのですが」
苦笑いしながらおばあちゃんと話す。仕事に介護で今は忙しいのだからできるわけがないけど、おばあちゃんは楽しそうなのだ。
わざわざ水を差す必要もないだろう。
でも、いつも思うのだ。この場所でプロポーズしてずっと覚えで貰ってる、おばあちゃんを置いて逝ったおじいちゃんがずるいなと。
おばあちゃんは私のこともう分からないから、私のこと孫じゃなくてヘルパーさんとして認識してる。
この場所は、おじいちゃんだけの思い出だけじゃないのに。
私もおばあちゃんたちと遊んだ思い出もあるのにと思うと寂しい、でも私はおばあちゃん、おじいちゃんが大好きなのだ。
私のことをおばあちゃんが忘れても二人のこと覚えていよう。
「おばあちゃん、もう冷えて寒くなってきますので、また明日来ましょうね」
「あら~明日も来れるの?嬉しいわ!ヘルパーさんとの思い出もできるわね!」
おばあちゃんは今日もニコニコと嬉しそうにしてくれる。
この場所でおばあちゃんと今日も約束する。
明日も来れるようにと、願わくば少しでもおばあちゃんとこの公園に多く来れますように。