spring

Open App
12/11/2023, 10:35:16 AM

雨が降ってくれたから、涙を流さずに済んだ。
水が落ちてくる様子を見て、私の代わりに泣いてくれているのだと思った。
どのように雨が降るのかを理科の時間に習ったが、今は私のために降ってくれているのだと感じた。
用意していた合羽を着ることなく、雨に濡れながらペダルを漕いだ。
雨が染み込み肩が重くなり、そうやってやっと息ができたと感じた。

12/10/2023, 6:47:01 PM

最後だと思ったら、未練が残る。
シーソーしかない小さな公園、毎日きつい傾斜を自転車で登ったこと、年季が入った校舎で過ごした時間たち。
手を伸ばしても届かなかったインターホンに少しずつ頭が近づいて行って、ついにはそれを超えるくらいに大きくなった。
私はこの場所で夢を育て、いつか世界に私の手が届くことを信じて疑わなかった。
この場所が、小さな私の大きな世界だった。

12/9/2023, 6:38:08 PM

例えば、私の横にいる友達にだけ向けられた「かわいい」を聞いた時。
例えば、クラスで自由にグループを作ると、余り物になる時。
例えば、親すらも誕生日を祝ってくれない時。
風船が萎むように、心が萎んでいった。
もしかしたら、私が周りの人間を不幸にしているのではないか、だから誰にも愛されないのではないかと考えてしまう。
その人たちの物語の中で、私はその人の引き立て役としてだけ存在しているのだろうか。
右も左も分からなくなった状態で、力の抜けた体を無理やり明日へ投げる。

12/5/2023, 11:44:33 AM

窓とカーテンの隙間から漏れる光を見ながら明日を考えた。
君に会いたい。

12/4/2023, 12:04:54 PM

口に入れた瞬間顔をしかめてしまうような苦い1日を過ごしたのに、君に貰ったチョコレートで砂糖の方が多くなったようだ。

Next