『忘れられない、いつまでも』
20代半ばの頃に勤めていた
職場の上司のAさん。
そのAさんは今のわたしより
10歳も若かったのですが、
とにかく頭の切れる人でした。
そのAさんの一日の睡眠時間は
2時間とのことで、
それは休日も関係なく
1年通してその睡眠時間とのことでした。
理由を聞いたところ
「長く寝るとリズムが崩れて
次の日も眠くなるから」
そして他の時間は全てと言っていいほど
仕事を、そして仕事につながることを
やっていました。
そのことにも驚きますが、
なにより私がすごいなと思っていたのは
その人と関わる人たちはみな
だんだんと表情が明るくなり
生き生きとしはじめるのです。
上司はとにかく話を聴く人でした。
そして自分の考えをきちんと
伝える人でもありました。
わたしは25年近く経っても
よくその人を思い出します。
そして前向きな自分でありたいと願うのは
そのAさんの影響に他ならないのです。
私はきっとこれから先も
ことあるごとにAさんのことを思い出し
感謝していくのだと思います。
『一年後』
一日が365回続くと
一年が過ぎる
一日一日の積み重ねでしかない日々
2025年の新緑の時期
今の暮らしと何が変わっているのだろう
もっとワクワクするような変化を
期待しながらも
変わらぬ毎日を大切に
淡々と生きていく
『初恋の日』
小学3年生の時
後ろの席に座っていたアラキくんが
「いや、nomo(私)はやっていないから」
とかばってくれた
それから小学校卒業するまで
ずっとアラキくんのことが好きだった
初恋の日という祝日があったら
他の364日もハッピーに過ごせる気がする
『明日世界が終わるなら』
明日この世界が終わるのなら
大切な人たちとともに
ありったけの勇気をかき集めて
新しい未知への世界に
踏み込む決意をしよう
「希望」
最後の一瞬まで忘れずに
一生懸命に生きた証として
たくさんの愛を抱えて
新しい世界でまた
あなたたちと会うんだ
『君と出逢って』
14歳の時に読んだSF小説
『レダ』栗本薫著
中学2年の時のクラスメイトの影響で
大量の本を読むようになった
最初の頃はコバルト文庫の氷室冴子、
そして新井素子の本を読むようになり
その次に手に取ったのが
栗本薫の『グイン・サーガ』だった
栗本薫作品の魅力に引き込まれ
そこから他の作品も読むようになり、
長編SFの『レダ』を読み始めた
小説を読む前は
少女漫画を好んで読んでいた
どちらかと言えば幼いところがあった
その当時のわたしにとって
SF小説『レダ』は正直興味を惹くテーマでは
なかった
それでも読み始めたら最後まで読む
という若いころにありがちな義務感から読了した
読了した後は
これまで見ていた世界が変わった
比喩ではない
目の前に見える景色が
それまでと違う色になった
14歳
思春期だったというのもあるだろう
『レダ』の主人公が経験を通して
成長し変わっていったように
私も本を通してガラリと
これまでと違う世界を見るようになった
14歳の時の本との出逢いを通して
あの時感じた衝撃は
大人にかわっていくターニングポイントとして
ずっと記憶に刻まれている