SHADOW (めちゃくちゃ不定期)

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4/15/2024, 4:56:32 AM

神様へ

神様へ
どうか救って下さい。
僕の周りは戦争に敗れ、もう誰もいません。
僕たちの国は負けたのです。
生き残っている人はもう居ません。
僕しか残ってません。
皆の亡骸を探していますが、なかなか見つかりません。
皆好きでした。
ですが、特に1番傍にいた人に会いたいです。白がよく似合った男。どこに行く時も一緒に行ってくれた人なんです。
あと1人......その1人の人の亡骸だけが見つかりません。
神様どうか助けて下さい。
緑が似合う人より



神様へ
もう僕は長くないみたいです。
もうそろそろ、貴方の方に逝くみたいです。
結局あの大好きな、白が良く似合う男の亡骸は見つかりませんでした。
情けないですよね。
いつも一緒に居たはずなのに、大好きだったはずなのに悲しいですね。
どうか今度こそ、白が良く似合う男の傍に最後までいさせてください。
緑が良く似合う男より

4/12/2024, 11:24:54 AM

遠くの空へ

「遠いな......」
なんて零しながら空を見上げた。
今までの僕は、皆に置いていかれないよう頑張っていたけど、そろそろ限界かな。
僕は面白みに欠けてきていた。
何をやっても否定されるし、上手くいかない日々が続いた。
「いっそこのまま、辞めてしまおうか......。」
なんて言いながら、遠くの空に手を伸ばしていた。

遠くから僕を呼ぶ声が聞こえた。
「おーい!○○ー!そろそろ次行くぞー!」
と仲間で1番元気な彼奴が僕を呼んでいた。

そっか。僕には信頼出来る仲間がいたんだ。
そう小さい声で言いながら、僕は仲間の元に向かって走った。

「待ってよぉ〜!www」

4/11/2024, 11:31:31 AM

言葉にできない

ちゃんと伝えたいのに、伝えられない。
言葉にしようとしても、言葉にできない。
行動しようとしても、行動に移せない。
何をやろうとしても、何も出来なくなっていく。
あの人に想いを伝えたくても、伝えようと努力しているのに、私の中の誰かが足を引っ張る。
『今はダメだよ』『アンタには向いてない』
『諦めろよ』『嫌われてるのに?』『気づけよ』
分かってる......分かってるよ。
だけど私は挑戦したいんだ。振られても構わない。伝えられずにお別れはしたくない。
言葉にできなければ、言葉を綴ればいい。
私の想いを伝えられるだけでいい。
だから、ちゃんと見てろよ?
今までの意気地無しの私。

4/11/2024, 4:20:51 AM

春爛漫

「う〜ん......よく寝た。」
とベットの上で体を伸ばして、ベランダに向かう。
カーテンを開け、窓を開けると満開の桜が目に付いた。
「うわぁ!凄い咲いてる!」と子供に戻ったかのように、はしゃいでしまった。
早速ベランダに出ると、桜の香りが風に乗ってやって来た。「今日が休日でよかったなぁ〜」と言いながら桜に手を伸ばした。桜の木はベランダの先にまで良く成長しており、花びらの先まで良く見えた。
しばらく桜を堪能した後に、朝食の準備をするために中に戻った。
「今日は何を作ろうかなぁ〜。あっそうだ。トーストにしよう!昨日美味しそうなジャム買ったし。」と独り言を言いながら、トーストの準備をし始める。「あとは......アレクサ!私の好きな音楽かけて。」と言うとアレクサは私の大好きな曲をかけ始めた。朝食の準備が終わると、ベランダに小さめの机を持って行き、その上に朝食を置いた。
「いやぁ。桜をまじかに見ながら食べる朝食は良いなぁ。」と言いながら、朝食をたべ始めた。

4/10/2024, 4:06:24 AM

誰よりも、ずっと

もう何年この場所に居るのだろうか。
何不自由なく生きている僕だけど、彼女は僕を養う為に、苦労して仕事をしている。
何となく申し訳なくなって、彼女が仕事帰りに買ってきてくれる食材で、2人分のご飯を作って食べて、一緒にいる時間を大切にしている。
僕はたまに彼女に心配で聞いてしまう。
「ねぇ....?僕も働いた方がいい..?」
彼女はやっぱり、いつものように答える。
「大丈夫だよ!私は○○君を養いたいから働いているんだよ!」
「ふぅん......」
「さ!明日も仕事だし、寝よ?」
と彼女に腕を引っ張られながら、ベットに向かった。ベットに入るなり、彼女は仕事疲れからなのか、すぐに寝入ってしまった。
僕は眠れずに彼女の顔を見ながら、少し考え事をしていた。
(僕はいつからこの場所に居るんだろうか...。きた記憶が無いし、元々この人と知り合いだったのだろうか。)と考えていると、急に頭が痛くなってきた。
「ゔゔ......」
断面的に今までの記憶が蘇ってきたような気がしてきた。
(あっ......あとちょっと...)と思っていた時に、「○○君」と彼女が呼んでいた。
ふと顔を上げると、真顔の彼女がこちらを見ていた。「大丈夫?」と少し冷たい声で言った。
そしたら、今までの記憶達がバラバラと音を立てるような感じで、僕の頭の中から消えていった。
「大丈夫だよ......起こしちゃった?」
と声をかけると、彼女は安心したように「心配だったから」と返してくれた。
そのうち睡魔に襲われて、眠りについた。
彼女が僕の頭を優しく撫でているうちに、意識が遠のいた。
















「ふぅ......危ない危ない。何でいつも思い出そうとするのかなぁ〜。君はずっとここにいるんだよ?
誰よりも、ずっと愛し続けてあげるからね?」
と言って彼の頭を撫でた。

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