SHADOW

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4/4/2024, 10:40:00 AM

それでいい

ただ貴方が欲しかった。

本当に、心から貴方が欲しいと願った。

貴方が私の方に向いて欲しかった。

たったそれだけなのに......。

何かを代償として得たものは

貴方ではない何かだ。

本当の貴方は私ではなく

他の人を選んだ。

私の努力は無駄だった。

貴方好みの人に成りたくて

血が滲むような努力をした。

だけど

貴方は

私の事なんて

どうでもよかったらしいね。

じゃぁ

救われなかった私を

救ってくれる

人なんて

現れると思う?

4/3/2024, 11:15:31 AM

1つだけ

パチッ......。
身を覚ましたら、知らない場所で眠っていた。
暗くて冷たいタイルの上で寝転がっていたらしい、体が痛い。
(此処は私の知らない場所。確か私は自宅のベットで眠っていたはず......。)
見知らぬ場所に居るからだろうか、今日は妙に頭が冴えている、その為落ち着いて情報を処理出来る。
そんな事を考えていると、コツコツ...と足音が聞こえてきた。
怪しいヤツが来たと思い、臨戦態勢で相手を待っていた。曲がり角から長い長い影が伸びて来て、私が居る所まで来ようとする。
ここで油断したらやられると思い、何時でも逃げれるよう逃げ場を考えていると、ヤツがこちらにやってきた。
其奴は手にはランプを持っており、ほのかに周りを明るく照らしていた。
其奴は私を見ると、私の前まで行き立ち止まって言った。
『お前はなんでこんな場所に居るのだ。』と低い声で私に尋ねた。
私は其奴に言った。
「知らないよ。目が覚めたら、こんな所にいたんだよ。」と強気で言ってやった。
『......』としばらく其奴は黙っていた。
私は其奴がなんて言うか待っていた。
おかしな事を言い出したら逃げ出さないと、と。
『お前には欲があるようだな。』
なんて其奴が言うから、私は暫く固まっていた。
(何を言っているんだ此奴。)なんて思っていると、其奴は私の心を読んだのか、私の思っている事をそのまま口にした。
私はだんだん其奴にイライラしてきた。
顔は暗くて見えないし、喋り方もムカつく。
私は意を決して、其奴からランプを奪い取って顔を見てやった。
其奴は眩しそうにしていたが、私は驚きのあまり持っていたランプを落としてしまった。
其奴は黒い服を着ており、頭にはツノ、下の方には尻尾を生やしていた。
(“悪魔”だ!)なんて思っていると、其奴は私に言った。
『私は悪魔だ。お前の欲望を叶えに来たのだ。
ただsh...』
私の欲望?何を言っているか最初は分からなかったが、無料で叶えてくれるのなら言おうではないか。
私は悪魔が最後まで言い終わる前に言った。
「私の欲望を叶えてくれるのだな?
じゃぁ、私の願いは......」
















気がついたら、目の前が真っ暗になっていた。














『やれやれ......。
やはり人間は欲にまみれすぎているようだな。
1つだけ叶えてやると言おうとしたのにな。』
悪魔は、転がっている2つに別れてしまった其れを見てその場を後にした。

4/2/2024, 10:29:18 PM

大切なもの

大切なものなんていつかは消えてゆく。
どんなに愛しても、愛されても消えてゆく。
だったらこんな気持ちなんていらない。
こんな気持ちがあるから、いつかは消えていく運命も残酷に思えてしまうから、こんな気持ち......元から持ち合わせている感情なんて......消えてしまえばいいんだ。
僕...?いや、私....?はどうすればいいの?
寂しい気持ちなんてなければいいのに............。

4/1/2024, 10:57:21 AM

エイプリルフール

「エイプリルフール......
だとしても、嘘ついたことないんだよなぁ......」
と愚痴をこぼす。
嘘つく相手もいないし、どんな嘘をついていいか分からない。
「何でこの日だけ嘘ついていいんだよ......。」
そう一人部屋で呟いた。

3/31/2024, 11:09:58 AM

幸せに

「はぁ〜。今日の配信も良かったなぁ〜♡」
そう呟きながら、たった今終わった配信内容を振り返っていた。
「この人は喋りも上手いし、ゲームも上手!なんと言っても、///声がマジで好き///!」
なんて言いながら、ベットの上で悶絶していた。
私は彼が1桁いや、0人の時に偶然見つけて、推しにしてしまった。
いやぁ、我ながらかなり変わっていると思う。
普段の私ならすぐに飽きてしまうので長続きはしないが、今回は5年くらい続けて見ている。
ふと、部屋の時計に目をやると夜中の3時になっていた。
「やば!明日早いんだった!」
なんて言いながらベットに入り眠りについた。

あれから3日後に、彼が『大事なお知らせ』という題をあげていた。
なんだろうと思いながら動画を開いた。
動画には顔は出ていないが、実写動画だった。
(実写動画?今までやってきたことないよね?)
なんて思いながら視聴していると、画面の向こうの彼は口を開いて言った。私が想像もつかないことを言った。

『実は俺この日を持って......
辞めることにしました......。』

(え?なんで?今まで頑張ってきたよね?)
何てことを思いながら、視聴を続けました。
彼曰く、これから先大切な人と人生を歩んでいくため、動画活動を辞めるという事だ。
私は持っていたスマホの電源を消し、ベットに身を沈めた。
「そうだよね......。彼にだって大切な人と一緒に人生を歩む権利はある。彼にだって守りたい人がいるから......辞める時がある。それが知らない内にやって来ただけ......。」
なんて言いながら自分を慰めていると、大粒の涙か溢れてきた。止めようにも止まらず、涙は私の意思と関係無く溢れてきていた。

やっとの思いで涙を止めると、私はスマホを手に取り、彼の動画を消し登録も解除した。
「何時までも、うじうじしてられないよね!
彼が一番だって思っていた私とは、今日でお別れだ!今は彼が幸せになる事を願おう!」と言い自分の頬を両手で叩き、自分の好きなことに打ち込もうと思い、ノートを取り出し前回の続きの小説を書き始めた。


-今まで動画を見てくれてありがとう!
正直動画を辞める事は心苦しいけど、ここまで応援してくれた、みんなの思いはずっと届いてる!
最初は視聴率が伸びなかったり、アンチばかりだった、だけど、皆の暖かいコメントのおかげでここまで来れた。俺はここで辞めるけど、皆は自分の好きな事を辞めないで、全力でやって欲しい!

長くなったけど、今までほんとにありがとう!-






私は推しの最期の声を聞く事は2度と無いだろう。

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