大好きな君に
今日こそ
今日こそ
私の大好きな君に伝えたい
僕の大好きな君に伝えたい
「大好き」って
「別れよう」って
「ずっと一緒にいたい。」って
「もう一緒にいられない」って
この気持ちを知って欲しい
こんな気持ちを知られたくない
照れてる顔がみたいのに
悲しんでる顔なんて見たくないのに
伝えられない
Love you
「𝐼 𝑙𝑜𝑣𝑒 𝑦𝑜𝑢......」
そう呟いても君は僕の方なんか見ない。
いくら君にアプローチしても、
鈍感な君は気付かない。
そうだもんね。君には好きな人がいるもんね。
幼馴染みの僕より、
クラスで人気な彼奴が好きだもんね。
僕は彼奴に勝てないから、君の恋を応援するよ。
君の恋が実ることを願うよ。
でもこれだけは言わせて
「......ILovedYou」
枯葉
枯葉が落ちて
季節が巡って
葉が実り
蕾ができ
花が咲く
花びらが落ち
実ができ
落ちて
枯葉になり
落ちてゆく
永遠に続く
人間だって何時かは枯葉と同じ様になる。
た 努 だ 力
平 し
凡 て
に 生
生 き
き る
る
10年後の私から届いた手紙
チュンチュン......。
「うぅ...ふわぁ......」眠そうにベットから体を起こした私。
部屋のカーテンを開け朝日を浴びてから、日めくりカレンダーを捲るのが私の日課。
いつものようにカレンダーを捲ると、
今日は私の誕生日。
「そっか...。もうそんな日なんだね。」と呟く。
今日で25歳の誕生日だ。
そう思いながら着替えを済ませ、朝食を作る為にリビングに向かう。
一人暮らしを初めて早5年。
最初は両親に心配ばかり掛けていたけど、5年も経てば慣れたもんだ。
朝食を作り、いつもの様に私の好きな曲をかけて食べ始める。
「そろそろ、彼氏欲しいなぁ」なんて呟いた。今日は会社が休みなので、ゆっくり休めるなんて思っていたら、インターホンが鳴った。
「あれ?こんな時に宅配?私なんか頼んだっけ?
それかお母さんが誕生日だから、なんか送ってくれたのかな?」
なんて言いながら扉を開ける。
そこに立っていたのは、白色の服を着た綺麗な顔立ちの青年だった。(あれ?私こんな青年になんかしたっけ?)と思っていると青年は水色のカバンから、手紙を取りだし私に手渡した。
「これ受け取ってください。」なんて言うから私は「はい?」と、間抜けな声を出した。青年はニコニコしながら説明をする。
「これラブレターじゃないですよ。
これは“10年後の私”からの手紙です。あっ!私ではなく貴方の事ですよ。」と青年は言っていたが、私は脳内が追いつかなかった。そんな私をほっといて青年は、「じゃぁ渡したので僕はおいとまします!」と言い白色の自転車に乗りどこかに行ってしまった。私は訳が分からないが一応開けてみることにした。
青年から渡された手紙は薄紫色の蝶が描かれている封筒だった。私はゆっくり破れないように、開けてみた。
開けた瞬間ふわりと薔薇の香りがした。私は手紙に目を通してみた。
-10年前の私へ-
こんにちは。
初めまして10年前の私。
今これを読んでいるという事は無事にこの手紙が私に届いているという事ですね。
色々と混乱していると思います。私も沢山書きたい事がありますが、大切な事だけを書きますね。
これから先沢山大変な事が訪れます。
仕事での失敗や、恋愛での失敗など沢山失敗していきます。別に不安にさせたいのではありません。
ただ、私の場合すぐに死について考えてしまいます。
このまま行けば人生終了になってしまいます。
ですが、私はこう手紙を出すほどに生きています。
私は死にたいと思う事もありましたが、周りに頼ってみるといいですよ。自分1人だけじゃ押し潰されてしまいますが、皆でやると大丈夫です。
頼る事がにがてな私ですが、勇気を持って頼ってみてください。
より良い出会いに巡り会えます。
だからこれから先自分に自信を持って、何事も諦めないような、後悔が無いような人生を送ってください。
P.S.
手紙を渡してくれた青年はこれから先貴方と関係がある人ですよ。
なんて書かれていた。
この字は確実に私の字だ。
そう思うとこの先はもっと良い世界になっているのだなと思った。
この手紙を読んでみたら、もう少し自分に自信を付けてもいいのかなって思えるようになった。
そう思えるような誕生日になったなと思う。
この手紙は将来の自分の子に伝えてあげようかなと思い、引き出しの中に入れた。
(にしても、あの青年とはどういう関係なんだろうか...。)
待ってて
『待ってて。すぐ向かうから。』
と言った君は僕の前から姿を消した。
今君は何処にいるの?
僕の声は何も無い空間に
消えていった。