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4/2/2024, 3:59:00 AM

【エイプリルフール】

1「冷蔵庫のプリン食べちゃった!」
妹が大声で言ったその言葉を俺は聞き逃さなかった。
「何してんだよ!名前かいて…」
そう冷蔵庫を見てみるとちゃんとプリンはそこにあった。俺は安堵しながら
「はぁ…。そういえば今日エイプリルフールじゃん。くだらない事やってないで宿題してろ。」
俺は静かに言って自分の部屋に戻った。
「う、うるさーい!お前こそ馬鹿なんだからやってないでしょーが!!!」
妹がまた大きな声で言ってくるので無視をしてベットに入り、眠りについた。

2やけに静かな夜?に俺は起きた。朝から寝たからだろうか。眠気が全部無くなっていた。俺は少しの余計な好奇心が湧き、色々夜の家を探索することにした。
リビング、キッチンでは水が滴る音と自分の足音が響いた。風呂、洗面所では洗濯機がまだ動いていて、少しうるさい。
俺はちょっと怖くなり自分の部屋に戻ってスマホを見ようとした。
「…ん?あれ?え?え?嘘でしょ。」
俺は枕の隣に置いておいたはずのスマホが無くなっていることに気づいた。
「…アイツか?」
俺はふと妹の事を思いついた。アイツならやりかねない。エイプリルフールだーとか言って許してもらおうとするんだろうか。だがスマホは許せない。俺は妹の部屋に行くことにした。俺の部屋に入ったんだからおあいこなと言い訳も考えてきた。
ーカチャ ゴソゴソ
「ねーな…カバンの隣はっと、…あ、あった!!!!」

5俺はスマホを見つけて帰ろうとした。すると、
ーベチャ
水のような物に足が濡れた気がした。
ーペチャベチャ
それになんだか生臭い。鉄のような匂いだ俺はもしやとスマホのライトで照らしてみた。
真っ赤とは言えない少し黒ずんだ赤の水が一面に広がっていた。
これは“血”だった。
「っっひぃッ!!」
俺は横を見た。そこには“家族のみんなが倒れていた”

7その家族の隣に紙が置いてあったんだけど今画像貼る

釣 り で し た✌︎︎( ᴖ ᴑ ᴖ )‪✌︎

8まじかよー
9釣りだったかww
10でも話はおもろかったわw

11じゃあそろそろおとすわw

12今日は4月1日
13エイプリルフールw

4/1/2024, 1:27:52 AM

【幸せに】

「貴方は幸せになるのよ」
「君は幸せになるんだ」
そんなの何回も聴いてきた。幸せ幸せって…。
もう限界。どうして皆が思う幸せにならなきゃダメなの?
皆は「貴方は人を助けてそれを幸せにするのよ。」とかなんだか
私は私の幸せにもう気づいてるから良いの。
私は人を助けたりなんてしない。
いや、助けているのかもしれないが。
私は普通に過ごしてるだけで良いの。
私は私。あんた達が言ってる奴はあっち側にいるっつーの!
……本当に神と仏は面倒臭い。天国に言えばいいのに。

3/30/2024, 3:29:49 PM

【何気ない振り】

あなたと過ごした何気ない時間
あなたの柔らかい何気ない言葉
あなたの優しい何気ない行動

私はそんなところに惚れたんだよ。

「君が好きだよ」って
「もう朝だよ」って
「お花に水あげとくね」って
いっぱい言ってたじゃない。もう1回聴かせてよ...........。
もう彼は逝ない。

私が朝ずっと彼の写真を見ていると、
「まま、その人だぁれ?ままの大事な人?」
純粋な何気ない言葉に棘が心に突き刺さる。
嗚呼、この子は悪くないのに。私だけが真実を知っているばかりにこの子を咎めようとしている。

私はこの子のいい所を知っている。
彼に似た性格で、私をいつも困らせるほど爛漫で、でもピーマンが大嫌いで。
何気ない言葉に。何気ない時間に。何気ない行動に。
私はここまでこの子と彼の事を知っているのにいつまで何気ない振りをし続けるのだろうか。いつも彼の写真を見ては、悲しい気持ちをぐっと堪えこの子の世話をし、仕事をこなしてきた。だが私はこの子と彼の事を受け止めこの子の一生を笑顔にしたいと思った。
彼の似たところ、私の似たところが合わさって天使になった。
だから、今はもう彼はいないんだ。だからこの子を愛すんだと彼から言われているような気がします。

3/30/2024, 6:56:45 AM

【ℋ𝒶𝓅𝓅𝓎 ℰ𝓃𝒹】
1私は幸せ者だ。
とても恵まれている。
親は私の事をとても大事に思ってくれる。
だって私の事を思って食べる量を減らしてくれたり、私の事を思ってずっとずーっと家に居せてくれる。なんて幸せなんだろう。なんて恵まれているんだろう。
そう。幸せの絶頂に居たのだ私はー。
ー親が誰かと何処かへ行ってしまった。
私は保育施設に移された。親が居なくて悲しくて悲しくて私は初めて大泣きした。
泣き止んだあと、私は久しぶりに家に先生と一緒に行って直感的に開けてはいけないというタンスの中身を見た。
何かの鍵があった。私と先生は不思議に思い、鍵がかかっているところを全部まわった。
…最後は玄関だけだ。私と先生はごくりと息をのみ鍵を開けた。
ーカチャー
その瞬間私は驚いた。なんだろうこの緑の物は。絵本で読んだ草というものなのだろうか。私はそのまま歩き出した。絵本で読んだ物が沢山外にあって嬉しくなった。
ー数年後
私は高校生になった。あの時は何にも慣れなくて沢山先生に教えて貰ったっけ。
その時警察官から初めて聞いた話はショックだったな…。
私の親は誘拐犯だったらしい。たまたま私の容姿を見て衝動的に誘拐し監禁していた。本当の親はもう居なくて…。
…なんて話を2chで見た俺は世間の珍しい話と思いそのままログアウトした。
「世の中って物騒だなWW」と言うコメントを残して。
俺は
「知らなくていい事もあるんだよなっ。」
と吹っ切れ、外に行く準備をした。友達と遊びに行くために。やっぱり俺って幸せだなって感じた瞬間だった。