【ℋ𝒶𝓅𝓅𝓎 ℰ𝓃𝒹】
1私は幸せ者だ。
とても恵まれている。
親は私の事をとても大事に思ってくれる。
だって私の事を思って食べる量を減らしてくれたり、私の事を思ってずっとずーっと家に居せてくれる。なんて幸せなんだろう。なんて恵まれているんだろう。
そう。幸せの絶頂に居たのだ私はー。
ー親が誰かと何処かへ行ってしまった。
私は保育施設に移された。親が居なくて悲しくて悲しくて私は初めて大泣きした。
泣き止んだあと、私は久しぶりに家に先生と一緒に行って直感的に開けてはいけないというタンスの中身を見た。
何かの鍵があった。私と先生は不思議に思い、鍵がかかっているところを全部まわった。
…最後は玄関だけだ。私と先生はごくりと息をのみ鍵を開けた。
ーカチャー
その瞬間私は驚いた。なんだろうこの緑の物は。絵本で読んだ草というものなのだろうか。私はそのまま歩き出した。絵本で読んだ物が沢山外にあって嬉しくなった。
ー数年後
私は高校生になった。あの時は何にも慣れなくて沢山先生に教えて貰ったっけ。
その時警察官から初めて聞いた話はショックだったな…。
私の親は誘拐犯だったらしい。たまたま私の容姿を見て衝動的に誘拐し監禁していた。本当の親はもう居なくて…。
…なんて話を2chで見た俺は世間の珍しい話と思いそのままログアウトした。
「世の中って物騒だなWW」と言うコメントを残して。
俺は
「知らなくていい事もあるんだよなっ。」
と吹っ切れ、外に行く準備をした。友達と遊びに行くために。やっぱり俺って幸せだなって感じた瞬間だった。
3/30/2024, 6:56:45 AM