遠く....
「ねぇ純(ジュン)ちゃん」
鼓膜をくすぐる甘い声。
「またね」
いつも君はそうだ。
いつも帰り際に、僕の身に猫のように擦り寄ってきては<またね>と言う。
幼稚園からの幼なじみの僕らは、僕が引っ越してからも冬休みには故郷に帰るため必ず会っていた。
中学二年生の時。
僕たちは付き合い始めた。
それからは、「冬だけの恋人」として共にしてきた。
それから10年後。
やっと僕の収入が安定し、一緒に暮らそうと話を進めていた頃。
その年の冬、また別れの時が来た。
しかし、その日はいつもと少し違った。
少し困ったように眉を下げ、
無理やり笑みを作った君。
僕がいつも通り「またね」を言おうと口を開くと、彼女は半ば無理矢理に僕の頬を押さえ、口付けをしてきた。
今まで彼女を大切にしすぎて手を繋ぐことすらしてこなかった僕は、彼女のその行動に戸惑いつつも、それなりにそういう欲はあったため、大人しく受け身でいた。
しばらく見つめ合った後、彼女はようやく口を開いた。
「さようなら」
人は皆、誰しもが、誰にも言えない秘密を抱えている。
君もそうでしょ?
えっ、無いの?!
偉〜!
逆に僕にはあるのかって?
そりゃああるよ!
知りたい??ねぇ知りたい??♪
知りたいよねぇ、いいよ!教えてあげる!
君にだけ、特別だよ?♩
例えばねぇ〜…
人を〇しちゃった事とか、
可愛い女の子を捕まえて、僕だけの〇〇〇にして〇〇しちゃってる事とか!
知りたいって言ってないし自分に言ったら意味ないし犯罪じゃんって…?
もー!つれないなぁ。
でもね、犯罪だけど、意味が無いってことは無いよ?
大丈夫大丈夫!安心して?
あいつみたいに、〇したりはしないよ。
ムカつくことされてないし♪
…何言ってるか分からない?
そっかそっか〜、純粋なんだねぇ。
でも、頭は悪くなさそうだね。
本能かなぁ?
足、ちょっとづつ後ろにずらしてってる。
…あはっ、可愛い!何その顔!
困ってるみたいな、眉毛八の字に曲がっててさいっこ〜!!
さっ、行こっか!
僕“達”の家に…♡
蜿ッ諢帙>蜿ッ諢帙>蜒輔?縺翫b縺。繧?′蠅励∴縺溪?ヲ笙。
(『誰も知らない秘密』)
静かな夜明け
意識がふわりと浮かぶ。
鉛のような瞼を開けると、視界を眩い光が刺す。
布団を剥ぎ、足を床につける。
ひんやりとした感触が、体を芯から起こしていく。
部屋の窓から見える景色。
しんしんと降る雪、積もった雪。
真っ白い雪に染められ、額縁に飾られた絵画のようだった。
現在時刻は午前5時40分。
雪が軽く止み、丁度日が出てきた頃だった。
家々の屋根に乗った雪を光が撫でて行く。
「さて、今日もお日様に重い雪にされる前に雪下ろしに行きますか!」
(𢅥軽く溶けた雪はとても重く、下ろす時に勢いが必要になります。そうなると、屋根から落下する危険性も高まり、落下場所が悪ければ最悪死に至る場合も。寒い地域に住んでらっしゃる方々、いつもお疲れ様です。)
「もう死にたい」
そうこぼしたら返ってくるのは
「死んだらダメだよ」
「周りの人が悲しむよ」
「死ぬな」
「人生楽しい事ばかりだから死んだら勿体ないよ」
そうやって、「死」を否定するような言葉ばかり。
皆<死>に対して負の印象を持っているのはどうして?
皆いつかは<死ぬ>のに
「人生楽しい事ばかり」
どうしてそう言い切れるの?
''楽しい事ばかり''だったら私は「死にたい」なんて言ってない!
人生辛いことばっかり!
でも、それでも、
その中に1つ、2つ、楽しいことがあるから、
<人生は楽しい>って言えるんでしょ!?
綺麗事ばかり並べてんなよ屑が!!!
_
私はまだ死ねない。
ある人に、「死にたいかぁ…なら、裸になって僕の目の前でこのビルの屋上から飛び降りてよ。」と言われたから。
裸に抵抗がある今はまだ、死ねない。