数こそ正義。
先月、約1年半付き合った彼氏と別れた。
出会いはネット。話しているうちにお互い惹かれていった。
付き合ってからは4回ほど会った。
お互いに学生だから、お泊まりは出来なかったけど。
何度か大きな喧嘩もした。
けれど、その度に擦り合わせ、仲直りをした。
それなりに、上手く進んでいると思っていた。
将来結婚したいね、なんていう話もしていた。
受験生だった彼は、私を癒しの元として扱っていたのだろう。
受験を乗り越え、私の受験シーズンとなった頃には、彼にとって私はもう、いらない存在だったのだ。
いつしか彼は、体調不良を言い訳に、全く連絡をよこさなくなった。
私が気を使って何も送らないでいると、その日1日何も会話なし。
極度の寂しがり屋な私には、それはとても辛いことだった。
それが二週間ほど続いたある日。
彼から電話したいと連絡があった。
やっと話せる!
嬉しい気持ちと、
自分の都合ばっかり、
という、呆れた気持ち。
二つがぶつかり合い、私は上手く彼と話すことが出来なかった。
最初、彼は‘最近話せなくてごめん。姫莉(ひまり)が元気なくなっていくのがやるせなくて、ずっと電話したいって思ってたんだけど…。’と、私のことを心配しているような発言をした。
しかし、何となくわかってしまった。
彼はきっと、恋人想いな自分、優しい自分が、好きなのだと。
私を好きと言っていたのは、私を(愛している自分が)好きだったのだろうと。
付き合ってから何度も聞かされた。
僕は相手が幸せならそれでいいんだ
あの言葉の意味は、
相手を幸せにするために動く自分が好き
と、いわゆる代理ミュンヒハウゼン症候群じみた性格だったのだ。
4回会ってから言われたあの言葉が、まだ私の心に残っている。
「僕、姫莉の見た目好きじゃないかも。」
言葉を失った。
それ、普通本人に面と向かって言うことかと。
たくさん可愛いと言ってくれていたのに、あの言葉は嘘だったのかと。
一番メンタルがやられていた時期だった。
彼に言われた中でも一番辛かったあの言葉。
「僕、」
こう切り出されるのが最も怖かった。
分かっていた。
自分が可愛くないのも。
太っていることも。
だから、初めて会った時、彼が私を一目見て「可愛い」と言ってくれたのが、本当に嬉しかった。
おかげで自分に自信を持つことができたし、笑顔も増えたと思う。
だからこそのダメージだったのだろうと、今では思う。
その言葉を言われた時、私は彼を愛していた。
彼のために、彼のタイプの人になってやろうと思えるくらい。
自慢の黒髪ロングを、ボブにまで切ってしまえるくらいに。
次会ったら、彼は私を本当に可愛いって思ってくれるかな。
本気で可愛くなろうと決め、ダイエットや彼の好きな服装に変えたりしていた。
次に会うのを楽しみにしていたのに。
その「次」は来なかった。
最後の電話で、私は彼を優しく諭した。
それはもう、私のことを好きじゃないってことじゃないの?
彼は否定した。というより、信じたくないようだった。
きっとこれも演技なんだろうなと、その時の私は心の中で嘲笑っていた。
少しは本気で好きになってくれていたのだろうが、それももう分からない。
あの言葉を言われた時、きっともう彼の心は冷めていたのだろうから。
どうしてもっと早く気付かなかったのか。
どうして、こんなに自惚れていたのか。
たくさん後悔した。
私が可愛いはずないと。
彼が私のことを本当に好きなはずないと。
心のどこかでは分かっていたのだろう。
別れる時、私はどこか冷静だった。
もちろん辛かった。
涙も出た。
だって、沢山努力したし、自慢の髪も彼のために切ったのだから。
愛して、いたのだから。
初めて1年付き合った彼。
彼はきっと、私の運命の人だったのだと、私は本気で思っている。
彼は、別れを教えてくれた。
私を可愛くしてくれた。
私を、強くしてくれた。
だから、感謝はしているのだ。
ありがとう、晃(てる)くん。
大好きだったよ。
ありがとう。
(“恋か、愛か、それとも”
私の実体験です。登場人物の名前は仮名です。)
自分の得意分野を探すのが苦手だ。
ある程度、全て人並み以上に出来てしまうから。
自分の限界を見極めるのが苦手だ。
ある程度、人並み以上に頑張れてしまうから。
いつもいつも、無意識のうちに限界を超えて、無意識のうちに自分を殺めてしまう。
どうしても、周囲の期待に応えようと頑張りすぎてしまって。
どうしても、自分の価値が無くなってしまうのではと怖くなってしまう。
いつまでこうなのか。
大人になってもこうなのか。
苦しいまま、大人になってしまうのか。
早く、早く
自分だけの世界に行ってしまいたい。
早く、早く
自分の真の“らしさ”を見つけてしまいたい。
ちゃんと“自分”になれた時、
‘自分’は一体、どこまですり減っているのだろうか。
(“どうしても...”)
うざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざい
もう嫌だ
嫌いだ
僕に手を上げるやつは皆消えてしまえばいい
親だからなんだよ
親なら気に入らないことがあると手を上げてもいいって言うのか
子供は物じゃないんだ
心がある
痛みを感じる
命がある
僕は、生きているんだ
殴られれば痛い
罵られれば傷付く
だから、何もされないように、
親の気分を害さないように
全部
全部!
言うことを聞いて
中学だって
高校だって
みんな、親が望むところを選んだ
でも、大学だけは
僕が、決めたい
自分の未来に大きく関わる事なんだ
隠れてバイトをしてきた
お金は大いにある
自分で学費を払える
少しくらい、反抗したって、いいじゃないか
今まで全部親の言う通りに決めたんだ
少しくらい
少しくらい……
(お題無視“自立への路”)
未来への船は誰が舵を切るのか
舵を切ればそれはどこへ行くのか
今の私には、何も分からない
ただ全てを知っているふりをして
大人相手に心の中で罵倒して
弱い
弱い
まだ子供なのに
LINEのオープンチャットで知り合う人に
自分の身の上話を少し盛って話をして
自分可哀想アピールをして
心配して欲しいって
あとから自己嫌悪
自分勝手に相手を詰めて
YouTubeではコメントを荒らして
弱い
怖い
段々自分が何をしたいのか
自分が誰なのか
自分が何を目指しているのか
分からなくなっていく
弱い
私は
一体ダレ?
(“未来への船”)