星を追いかけてここまで来ちゃった。
家には帰らない。
私は自分の人生を歩いてくって決めたんだ。
ここまで来るのに肉体はヘトヘト。
あまりに精神的に辛くて泣きながら、うずくまってしまった時もあった。
でも、そばには仲間がいた。
お互い切磋琢磨し助け合った。
なんとか星の下にたどり着いた。
「看護師」という名の星の下。
あとは登るだけ。
ただ、どうやって、星に登り切るか。
そこは私の努力と知恵にかかっている。
あなたの事が好きです。
でも、、言えるわけ無いよね。
だって私は生徒であなたは先生。
しかもあなたの左手の薬指には、
私ではない誰かとの永遠の愛の印。
ありきたりよね、こんな話。
何処にでもあり得る、不埒な話。
友達が相談してきたら、嫌悪感半端ない。
私は、先生が好き?
だめだめだめ。
私の心よ!!
そっちを向かないで。
こっちに戻ってこい。
頭で分かってはいるのに、
言うことを聞かない私の心よ。
あーーーどうして私の心は自分勝手なんだろう。
私の隠された真実。
誰かに言いたい言いたい言いたい。打ち明けたい。
言えるわけがない、墓場まで持っていく。
そんな自分の片想いに嫌悪感と
恋する快感の狭間に酔いしれる。
インド占星術という占いがある。
古代インドのヴェーダ哲学に基づいた
別名「光の科学」「光の知識」といわれる学問の一つだ。
生年月日
時間
出生場所
と、この三つが必ず必要で、これらを使ってホロスコープという、生まれた瞬間の天体の配置を出す。
分かる人が見れば性格、職業、はたまた運命予知や前世まで分かってしまう。
ただ、この占星術は非常に難解で、素人が付け焼き刀で読解できるものではない。その分非常に的中率も高い。まさに闇の中で生きる魂を導く、道しるべになる。
私は、この占星術に出会う数年前まで、暗闇の中を彷徨い、崖に落ちる直前だった。
インド占星術に出会った事で、光を手に入れ、同時に地図も手に入れた。なんとか落ちずに済んだのだ。
人生は、冒険だ。どこぞのテーマパークのアトラクションの様なキラキラしたご都合主義ではない。一歩外に出ればスライムもいればドラゴンもいる。お宝に出会えたと思ったら、どん底に突き落とされる事もある。でも、地図があれば完璧では無いが、少しはスライムやドラゴンも避けられるのではないだろうか。
一つだけ言っておくが占いはあくまでも人生の天気図や地図を提供するだけ。傘をさすか閉じるか、右に行くか左に行くかは、あなたの判断に委ねられている。用法・用量を守って、依存せず、決して高価な壺や数珠等を購入せず、よく分からぬ団体に所属せず、正しく使う事を心掛けたい。
最後に自分を信じて生きる事。
これだけは忘れないでいただきたい。
願い事
沢山あるかな。
なんて強欲なの。
ただ一つ、これだけは叶って欲しい。
貴方の人生が幸せである事。
貴方は私の憧れだった。
多分もう話す事も無いだろうし、
私の事も眼中には無いだろう。
私だって、肉体的に繋がりたいとか、
精神的に繋がりたいとか微塵も思ってない。
ただ、
貴方は、まっ暗闇の穴の中で、にっちもさっちもいかないでうずくまってた私を、引っ張りだして地上に戻してくれた人。
まるで私の道しるべのような人。
空っぽで冷えきった私の心に、
虹色の光を当てて、暖めてくれた人。
心からありがとう。
絶対幸せになって。
ずっと祈ってる。
こんなにも素敵なご縁をくれた神様。
目には見えないけど大好き。
空恋(そらこい)って色がある。
説明するなら夏の夕日の綺麗なオレンジとピンクがグラデーションされた色。
今日も空恋色に染まった夕日が
バイバイしようとしてる。
もう帰らないといけないのは分かってる。
T字路のガードレールに二人で腰かけて
必死に話題を探して繋ぎ止める。
離れたくないな。
観念してお互い別々の帰路に着く。
気付かれないように振り返り、様子を伺う。
日も暮れようとしてるのに未だ暑い。
熱帯夜確定。
あー今日も
俺は
私は
好きって言えなかった。