モニ

Open App
7/5/2025, 8:46:11 PM

波音に耳をすませて
泳げないけど、海は好きだ。
浮き輪に守られて
そのままボーッとしながら波に身を任せ
プカプカ浮く
波が高くなったり低くなったり
高い高いされてる赤ちゃんになった気分。
波音に耳をすますせばまるで子守唄のよう。

海は大きなお母さんだ。

7/4/2025, 11:18:32 PM

初夏の頃、あの日は30度を超えていた。
学校帰りに君は、
ガリガリ君のソーダ味を奢ってくれた。
公園で2人で食べた。

緊張しすぎて味も何も感じなかったけど、
君のシャンプーの香りをのせた柔らかな風は
とても心地よかった。

甘酸っぱい”青”春の風。

思い出は時間とともに薄れてしまうけど
目を瞑ればあの日の青い風は今でも心に吹き続ける。









7/3/2025, 2:23:58 PM

遠くへ行きたい。
こんな世知辛い世の中を抜け出したい。
あわよくば人生のスイッチをOFFにしてやろうか、
あぁ、嫌な事を考えてしまうものだ。
でも、この時代この地球上で人間で生きてる限り
どこに行っても変わらない、と私は思う。
ニュースを見れば分かる。
地球全体が大荒れ。
神様は今の散々たる現状を見て失笑してる。

なになに?大災難?
起こるんだったら起こればいい。
地球が真っ二つに割れたって
私は前向きに諦め、そこに佇む。
皆の怒りも悲しみも全部受け入れて
逃げも隠れもしない。
私はここで生きていく。
それが人間として産まれた使命。
この世できっちり天命貫いてやる。












7/2/2025, 11:00:38 AM

クリスタルと聞くと
大体の人が占いの水晶玉だったり
アクセサリーだったりを連想するだろう
私の中ではセーラームーンが頭に浮かぶ
「幻の銀水晶」だったり
「クリスタルトーキョー」だったり
アニメを観たことが無い人にとっては
なんのこっちゃなのだろうが
セーラームーンを語る上では
「クリスタル」は切っても切れない関係なのだ

美少女戦士セーラームーン
私の暗黒小学校時代を支えてくれた

当時は小学生女子ならではの仲間外れだったり
諍いが絶えない日々で子供ながらに
人間関係に疲弊していた時期だった
両親は共働きで家は留守がち
そんな家庭環境だったし
担任は知らぬ存ぜぬ
誰にも相談出来ず八方塞がりな毎日だった

そんな漆黒の現実を忘れさせ
キラキラと磨き抜かれたクリスタルの様な
美しい世界に連れて行ってくれたのが
セーラー戦士達だった
彼女達のお陰で疲弊した私の心は浄化され
なんとか日々を生き抜く事が出来たのだ

強くて勇敢で友人想いで優しくて美人で
スタイルが良いセーラー戦士達
そんな美少女になる事は願い叶わずだが
なんとか大人になり日々を生き抜く事が出来ている

アニメ如きで大袈裟だと言われそうだが(笑)

私の人生最強の推し
彼女達は今でも私の中で
キラキラと輝き続けるクリスタル

セーラームーンよ永遠に!



7/1/2025, 2:13:18 PM

「蚊取り線香つけどげや」
毎夏 これが母の口癖だった

東北の片田舎にある私の実家は
絵に描いたような日本家屋で網戸が無かった
現代の様に文明が発達していなかった当時は
エアコン等のハイカラな物は無く
自然頼りで涼を取るしかなかった
結果 窓を全開にするしかないのだ
今の様に猛暑になる事は滅多に無く
これでなんとか夏を乗り越える事が出来た
しかし不法侵入の虫がわんさか入ってくる
その防虫策として蚊取り線香をたくのだ

私はこの匂いを嗅ぐと
母を思い出すと同時に夏を感じる
母の肉声はもう二度と聞くことは出来ないが
この匂いを嗅ぐと脳内で母のあの声が再生される

「蚊取り線香つけどげや」

今年も14歳になる孫とやるはずだった花火を
横目に蚊取り線香最後の一枚を取り出し火をつける
煙がもくもくと空へのびてゆく

これが私の人生最後の蚊取り線香になるだろう
私はもうすぐ母のもとへ行く
蚊取り線香が徐々に短くなっていくとともに
私の命も毎秒少なくなっているのだろう

「お父さーん ご飯できたよ-」

嫁にはまだ言い出せていない
いずれ言わなければ
どんな顔をするだろうか

最近の朝晩は肌寒く感じることが多くなってきた
秋の気配が肌に忍び寄る今日この頃
まもなく消え落ちるであろう私の命
独り見つめている





Next