〔予感〕
僕の感はよく当たる。
いいことが起こる予感がすればいいことが起こる。
なんていい予感がしたから散歩に行って財布を拾っただけなのにお礼にお金を貰えた。
そんないいことを思い出しながらごろごろする。
今すごく嫌な予感がした。
おかしい、ここまでの嫌な予感初めてだ。
何が起こるかすごく不安だ、怖い。
家の火は確認した。鍵も閉めたからそこの心配はない。
そこで僕は、はっとした。あの子は?
家のことじゃないならあの子だ。そんな予感がした。
考えるより早く体が動いた。
チャイムを押しても誰も出ない、どうしよう。
「すみません」と声をかけながら恐る恐るドアを開ける。
靴が少ない。あの子しかいない。
あの子は部屋にいるはず、急がないと。
あの子の部屋のドアを開けるとあの子が首にロープをかけて無表情で揺れていた。
どうして、
〔砂時計の音〕
君と逃げる日々、君は楽しそうに笑う。
今まで鬼に捕まりそうになっても逃げてきた。
でも今回は違う。鬼がすぐそこまで来てる。
「今回は逃げられないかな〜」なんて君は笑う。
捕まったらまた地獄に戻ることになるのに。
気付いたら君はナイフを持っていた。
僕はその瞬間、君がしようとしてることを察した。
「待って、いやだ、僕と生きるって」
言いかけた瞬間僕の口を君の唇で塞がれた。
それと同時に僕は君に刺された。
なんで、、?
君のおなかが赤くなってる。
「一緒に生きれないなら、一緒に死のうよ」
その言葉で僕たちがこの醜い世界から消えるまでの砂時計が落ち始めた
〔愛する、それ故に〕
初めて君を見たとき、今まで好きだった子とは違う何かを感じた。それが何かは分からないが、凄く凄く惹かれた。
そう、僕は一目惚れをしたのだ。
そこからは早かった。
君に話しかけて、気が合うと思われるようにに偽って、そのまま恋人になった。
だけど、君には僕の愛は重すぎたみたい。
僕は君を愛した。それ故に君は壊れた。
〔今日だけ許して〕
ねえ、もう少しだけ一緒にいたい
あー、ごめん今日は無理
これがいつもの私とあなた。
あなたはいつも私の誘いを断る。
あなたにとって私は呼んだらすぐ来る都合のいい女。
でもそれでいい、それがいいの。
これこそが私とあなたなの。
そう思ってたけど、今日だけ、今日だけは
どうしてもあと少しだけでもいいから一緒にいたい。
あなたは断るのだろうけどね。
断られたら私たちの関係も終わる。
それを聞いたらあなたはなんて答えるのかな?
頬がゆるんじゃうな〜楽しみにしてるよ。
私を失望させないでね?
あなたは私のものなんだから
〔誰か〕
もう大丈夫なふりなんてしたくない。
でもしないことなんて出来ない。
誰か、誰でもいい。助けて
ほんとにだれでもいいの?
あの子がいい。
でもあのこにめいわくなんてかけられないでしょ?
でも誰かなんて嫌。
ならどうするの?
たすけてもらうのをあきらめる?
だれでもいいからたすけてもらう?
うるさい、うるさい、うるさい、うるさい
私は、、、