霜月 朔(創作)

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9/14/2025, 7:31:12 AM

空白




空は高く青く、
少しだけ涼しくなった風が、
草を葉を、揺らしてゆく。

お前と居た頃は、
美しいと思った、
季節の移ろいも、
今はまるで心に響かない。

お前がこの世を去って。
俺の感動も感情も、
全て空白。

俺の身体は、
ただ、心臓が動いているだけの、
マネキンのよう。

お前が生きていない、
この世に、独りきりで、
生きていたって意味はない。

全て、空白。
心も魂も、空っぽのまま、
只、無為な時を過ごしている。

空白。
何処までも、空白。

俺の魂は、空白のまま、
この世を彷徨っている。

9/13/2025, 6:58:29 AM

台風が過ぎ去って

9/12/2025, 7:42:34 AM

ひとりきり



ずっと、
私は、
ひとりきり。

悲しげな雨が降る、
静かな夜更け。
貴方は夜の闇を纒って、
私の下に訪れます。

悲しげな瞳を隠す、
微笑みの仮面を被り、
傷だらけの心を隠す、
甘い言葉を紡ぐ、
…そんな貴方。

貴方の口から溢れる、
愛の言葉の贈り先は、
本当は、私じゃなくて、
曾て愛し合っていた人。

だけど、私は。
それに気付かない振りをして、
貴方の言葉に、
甘く、優しく、
微笑み返すのです。

そう。私もまた、
眼の前の貴方の姿に、
戻らない恋人の面影を重ね、
貴方の与えてくれる温もりに、
溺れるのです。

貴方の腕の中に居ても。
貴方が愛の言葉をくれても。
私の心は…ひとりきり。

優しい夜が終わり、
無遠慮な朝日が、
顔を覗かせれば、
私と貴方の魔法も解けます。

そしてまた、
私は、
ひとりきり。

9/11/2025, 6:24:15 AM

Red,Green,Blue



空は高く蒼く、
木々の葉は翠に揺れ、
そして…。
貴方の生命は紅くて。

私は、ずっと孤独でした。
人の温もりも知らず、
世の中の色に染まれず、
社会の外で生きてきて。

そんな私に、
救いの手を差し伸べて、
微笑みかけてくれた、貴方。

貴方に出逢って、
空の青さや木々の緑が、
こんなに美しいと、
知ったのです。

私の世界は、
貴方がくれたもの。
私の全ては、貴方のもの。
なのに。
貴方は私だけのもの、
ではなかったのです。

だから。
私は、貴方を世界から奪い、
私だけのものにしました。
鈍色の刃が、貴方の胸を貫き、
貴方も私も朱に染まります。

空は蒼く、木々は翠。
貴方から流れ出る血潮は、
…朱。

あか、みどり、あお。
Red,Green,Blue。
全て混ざれば、白。
…永遠となる色。

9/10/2025, 6:50:54 AM

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