お題:明日、もし晴れたら
『どうか、変わらない日々を』
明日、晴れるかな?
そう問いかけても
返ってくるのは曖昧な返事だけ
いつからこうなってしまったのか
私には今も分からないの
もしも明日晴れたら
あなたは笑ってくれるのかな
前はそんなことを考えたけれど
今はただ
あなたの隣にいられる幸せを
噛み締めていたい
明日、もし晴れても
私は今日と変わらない
ありふれた1日を
あなたと共に過ごすのでしょう
天気なんて気にならないくらい
あなたと過ごす日々が
かけがえのない日々なのだと
あなたが教えてくれたから
お題:だから、一人でいたい。
『透明な色のままで』
夜はゆっくりとした時間が流れる
移ろいゆく季節を感じながら
誰かと共に過ごす日々
そこで新たに自分を彩ることもある
でも、いつかその誰かが
消えてしまう時が来たら
私はきっと深く深く
夜に溶けてしまいたいと願うだろう
だからそれならいつまでも
ひとつの色に囚われず
様々な色になることもせず
ただ透明な色のまま
一人でいる方が楽なのかも
そんなことを考える私は
だから、一人でいたい。と
目の前の君に吐き出して
夜に備え始めた空と君に
ただ静かに背を向けていた
お題:嵐が来ようとも
『忘れない、忘れたくない』
嵐が来る前の静けさ
それはただただ平穏で
だからこそ不穏だと思ってしまった
それはあまりに突然で
何もかもが慌ただしく過ぎ去って
まるで嵐のようだった
たとえ遠く離れて
姿かたちが分からなくても
共に過ごした時間だけは
この命が消えるまで
私の糧となるように
今までも
そしてこれからも
丁寧にゆっくりと歩めるように
大切なものを手にして
それを手放すことのないように
お題:お祭り
『花が咲く頃、君に願う』
待たせてごめんね
さぁ行こうか
僕と君が初めて出会ったあの場所へ
夜空に咲く花が1番綺麗に見える場所へ
誰よりも綺麗だと思える君と
早く早くと急かす君のその笑顔を
僕はこれからも守り続けるから
だからどうか君もまた来年
ここでまたその笑顔を見せて
透明でどこか不思議な君と過ごす1日
あちらこちらで太鼓がなり
色鮮やかな明かりが灯る
今日の日を覚えていられるように
君が見えなくならないように、と
無我夢中で君を追いかけてる